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マラドーナ、バッジョ、ジダン、トッティ、デル・ピエロ…。セリエAで最も優雅で芸術的だったのは——【ファンタジスタ完全格付け】

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2025年04月05日

偽9番という新境地を開き、第一線で生き延びたトッティ

 彼らを別格とするならば、それに続く評価に値するのは、プラティニ、ジーコ、ジネディーヌ・ジダン、トッティだろう。プラティニとジーコは、トップ下から華麗なパスで攻撃を演出し、ゴールよりもアシストをその真骨頂とする古典的な「10番」だった。エスプリとエレガンスに溢れたプラティニ、ピッチを俯瞰しているかのような絶妙なパスをゴール前に送り込むジーコは、マラドーナと並んで80年代を代表する偉大なファンタジスタだった。

 ジダンは、その独特なフェイントと繊細なボールタッチによって守備者のタイミングを外し、まるで自らの周囲に時空の歪みを作り出すかのようにプレーする唯一無二のタレントだった。アシストと比べてゴールはそれほど多くないが、98年のフランスW杯決勝での2発をはじめ、歴史的な得点が印象深い。トッティは、ファンタジスタの活躍の場がどんどん少なくなっていった00年代、そして10年代に至ってもなお「偽9番」という新境地を開くことで第一線で生き延びた“最後のファンタジスタ”のひとりだ。ストライカーとして振る舞いながらも、プレーの端々に観る者を驚かせようという遊び心が滲み出ていた。

 

 三つ星評価とした5人も、プラティニらに肉薄する偉大なファンタジスタたちだ。ゴールよりもアシストを生き甲斐として、ジャンルカ・ヴィアッリ、ヴィンチェンツォ・モンテッラ、クリスティアン・ヴィエリといったストライカーにゴールを量産させたマンチーニ、キャリアの後半を送ったチェルシーで「マジックボックス」と呼ばれ愛されたゾーラ。マヌエル・ルイ・コスタは、華麗なドリブルと芸術的なスルーパスでフィオレンティーナのシンボルとなった。

 ユベントスでバッジョの後継者として台頭し、15年以上に渡って10番を背負ったデル・ピエロは、もし23歳で膝に大怪我を負っていなければ、ファンタジスタとしてバッジョやトッティと肩を並べる存在であり続けたかもしれない。ロナウジーニョはバルセロナ時代であれば、もっと高く評価すべきだろう。ただし、ミラン移籍時はキャリアの斜陽期だったこともあり、セリエAではその才能の片鱗を見せるだけに留まった。

 もちろん、二つ星、一つ星評価としたファンタジスタたちも、その華麗なボール捌きやアイデアに満ちたパスワーク、そして驚きに満ちたゴールで我々を楽しませ、セリエAの歴史にその名を刻んだプレーヤーたちである。

 

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