スタンダール・リエージュ（ベルギー）のカール・フーフケンス監督が、新天地で飛躍の時を過ごす川辺駿を絶賛した。現地メディア『sporza』が12月11日付けで伝えている。

　28歳の日本代表MFは、2021年夏にサンフレッチェ広島からグラスホッパー（スイス）に移籍すると、その冬にウォルバーハンプトン（イングランド）と契約。だが、レンタル移籍の形でそのままグラスホッパーでプレーを続け、同クラブでの１年目はリーグ戦34試合７ゴール、２年目は33試合９ゴールをマークした。

　そして今夏、結局プレミアリーグでは一度もプレーすることなく、10度のベルギーリーグ制覇を誇る名門スタンダールに移籍。川島永嗣、永井謙佑、小野裕二に続いて４人目の日本人選手となった。すると、開幕から先発を張り、ここまでチームトップの６ゴールを挙げており、ベルギーでも非凡な得点力を発揮している。

　フーフケンス監督は今や欠かせぬ存在である川辺について、こう語った。

「驚き？ 一番の驚きは、真のレベルに達するのに時間を要したことだ。カワベのプレーは以前から何度も見ていたし、特別な何かを持っている選手だと感じていたよ。シーズン当初は苦しんでいた。我々もまた支配力を発揮するのに苦労していたからね。でも今は、私たちがボールを上手く回せるようになったから、彼はとても良い。チームのために懸命に働いてくれる。それでいてペナルティボックスでは、氷のように冷たく冷静だ」
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　45歳のベルギー人指揮官はまた、そのパーソナリティに言及。一般的な日本人のイメージとのギャップに驚いたと明かした。

「彼は普通の日本人より少しクレイジーで、それがスタンダールにぴったりだ（笑）。グループ内にとても上手く溶け込んでいるよ。自分を理解してもらうために最大限の努力をしている。たとえば食事面など、あらゆる面で順応しようとしている」

　先日には芸術的なゴールを決めた後、自身に物を投げつけた相手サポーターを煽るパフォーマンスで、注目を集めた川辺。フーフケンス監督も認める、良い意味で「少しクレイジー」なメンタルで、日増しに存在感を高めている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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