【日本代表インタビュー】FC東京・太田宏介|飛躍を予感させる勇気

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2014年11月12日

国際舞台での自分をイメージできるところまで来られたのは嬉しい。

過密スケジュールも大歓迎と太田。「試合をしている時が一番楽しいし、幸せ」と語る。(C) SOCCER DIGEST

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――アギーレ監督のサッカーについてはどう考えていますか?
「正直、分からない部分がまだ多いです。10月の代表活動で掴めたのは、攻撃はある程度自由、守備はまず後ろの4枚でしっかり守る、その2点ぐらいでしょうか。継続して呼ばれれば吸収できるところも増えてくると思いますけどね」
 
――攻撃はある程度自由ということは、SBとしての役割はそこまで明確化されていないのですか?
「高い位置にいる時は基本的に自由ですね。監督にも『個性やアイデアを尊重する』と言われましたから」
 
――代表に復帰して気持ちの変化はありましたか?
「アジアカップに出場したいという明確な目標ができたおかげで、いい意味での緊張感を以前よりも持てるようになりました。モチベーションも高いレベルで保てているので、それが今の充実につながっています。ただ、気持ちの大きな変化はないですね。『代表戦で少しアピールできたからJリーグの試合は楽です』とかそういう奢りは一切ありません。JリーグにはJリーグの難しさがありますから、浮ついたスタンスでは絶対に潰される。最初にも言いましたが、客観的に自分を見られるようになったのは大きいですよ」
 
――代表活動が加わり、過密スケジュールを強いられていますが、そのあたりに不安は?
「むしろ大歓迎、最高です。やはり試合をしている時が一番楽しいですし、たくさんの人たちに見られているなかでプレーするのは幸せ。中2日でJリーグがあったとしても回復できる自信があるので、今は至福の時間を過ごしています」
 
――太田選手は今、飛躍できるかどうかの重要な局面に差し掛かっているような気がします。
「これまでやってきた積み重ねを評価されて、今の自分があると思います。とにかく継続すること。そして大きな大会に出場できたら、持ち味のクロスでアシストして日本を優勝に導きたいです。評価を上げるも下げるも自分次第。ただ、ようやく国際舞台での自分をイメージできるところまで来られたのは嬉しいです」
 
■プロフィール
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ、東京都出身。178センチ・78キロ。つくし野SSS―FC町田―麻布大渕野辺高。J1通算181試合・6得点。J2通算32試合・0得点。日本代表通算3試合・0得点。今季31試合・1得点(11月3日時点)。左足の正確なクロスと美しい弾道のFKが魅力。非常に明るい性格で、囲み取材では笑いを誘うなどムードメーカーとしても欠かせない。アギーレ体制の今年10月に代表復帰。ジャマイカ戦では89分から途中出場、続くブラジル戦ではスタメン出場した。
 
取材・文:白鳥和洋(週刊サッカーダイジェスト)
インタビュー写真:菅原達郎(サッカーダイジェスト写真部)
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