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日本代表「欧州駐在強化部員」藤田俊哉氏に訊く――南米選手権のメンバーは五輪代表の強化を視野に入れてもいい

カテゴリ:連載・コラム

小須田泰二

2019年04月18日

五輪の1年前にもかかわらず話題に上がらない状況は寂しい

藤田氏は五輪世代で南米選手権に臨んでもいいのではとの見方を示している。久保建英ら、若手の選出もあり得るか。写真:佐藤博之

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――来夏には東京五輪も控えています。南米選手権における日本代表のノルマはありますか?
 
 当然、どんな大会でも優勝を目指してやっていく。もちろん今回の南米選手権もそれは変わらない。でも、東京五輪を目前に控えた今回は、五輪代表チームの強化を視野に入れてA代表のメンバー選考をしてもいいのでは、と私は考えている。東京五輪は予選がないから、なおさら真剣勝負の舞台をできるだけ経験しておくことは必要になる。
 
 五輪の1年前にもかかわらず、主だった話題にも上がらないこの状況は寂しい。もっと五輪代表チームに関心を持ってもらえるようにしたい。そして、強化も加速したい。決して、のんびり構えているわけではないだろうけれど、1年後、金メダルを獲得すると公言しているのだから、もっと熱を上げていきたい。急ぐことばかりが良いことではないが、それでも“早巻き”に行動しなければいけないと感じている。
 
――東京五輪経由カタール行き、という流れを考えても、たしかに、東京五輪チームの強化を優先すべきでしょう。
 
 東京五輪だよ! 一生に一度あるかないかの大事な大会になる。協会も全面的にサポートしているから、もっと大胆に、もっと貪欲に金メダルを追い求めていく姿勢を見せてもいい。いずれにしても、東京五輪での金メダル獲得を目指すうえでも“若手の台頭”は大事なキーワードになる。日本協会には「2050年までにFIFAワールドカップを日本で開催し、日本代表チームはその大会の優勝チームとなる」という、いわゆる「JFA2005年宣言」という高い目標がある。
 
 その実現に向けて信念を持って行動・改革をしていかなければならない。目標を立てる時のエネルギーに対して、目標に向かっていくエネルギーが上回っていなければ、実現は困難だ。どんなことでも情熱を持ち続けることはとても大事。次のカタール大会から数えて、2050年までにワールドカップ開催は7回となるだけに、着実なステップを刻んでいきたい。

◆プロフィール
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した。2014年からオランダVVVフェンロのコーチとして指導にあたり、16-17シーズンのリーグ優勝と1部復帰に導いた。17-18シーズンからはイングランドのリーズ・ユナイテッドでスタッフ入り。昨年9月に日本協会の“欧州駐在強化部員”という新ポストに就任し、代表チームの強化にあたっている。

構成●小須田泰二(フリーライター)

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