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日本代表「欧州駐在強化部員」藤田俊哉氏に訊く――南米選手権のメンバーは五輪代表の強化を視野に入れてもいい

カテゴリ:連載・コラム

小須田泰二

2019年04月18日

アジアカップ後の選手たちの状況に不安を抱いた。改めて日本サッカーのカレンダーを見直す必要もあるのでは?

アジアカップでは欧州組が活躍したが、その後は所属クラブで振るわない状況が続いた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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――今年1月には、森保ジャパンにとって初めての公式大会となるアジアカップがありました。結果は準優勝でしたが、どのようにチームの戦いぶりを見ていましたか。
 
 個人的には、アジアカップには決勝トーナメントからチームに帯同した。準優勝に終わって残念だったけれど、チームとしてはすごく成長できた大会だった。ただし、選手たちの逞しさが感じられた一方で、彼らの“大会後”の状況については不安を抱いた。欧州リーグのシーズンの最中に、アジアカップ参戦のため1か月間チームを抜けたために、ポジションを失っている現象が多く見られたからだ。
 
 日本代表に選ばれること自体、とても名誉なことだし、アジアカップはアジアナンバー1の座をかけた大事な大会であることも理解している。一方では、どうして大事な時期にチームを離れるのか? という欧州の人たちの意見もうなずける。アジアカップを通して、改めて日本サッカーのカレンダーを見直す必要があるのではないか、と考えさせられた。
 
――現在、欧州(北欧の一部を除く)では、8月から5月にかけてシーズンを行なう“秋春制”を採用しています。
 
 日本は通常、3月から始まって元旦の天皇杯決勝でスケジュールを終える、いわゆる“春秋制”で行なわれている。今後もこのような状況が続くようでは苦しい。現在の欧州のサッカーカレンダーに合わせる、もしくは調整する時期に来ているのではないかと感じる。それと同じく、アジアカップの開催時期についても検討してもいいのではないかとも思っている。世界のサッカーマーケットの中心が欧州であるかぎり、それは避けて通ることはできない課題となるから。
 
――6月には南米選手権(コパ・アメリカ)が開催されます。
 
 今度は、Jリーグ組がシーズン中にクラブを離れなければいけなくなる。なかなかすべての方が納得するスケジュールというものはないかもしれないけれど、日本サッカーの強化のために方向性を合わせていきたい。メンバーに選ばれる選手たちが必要以上の負担を背負うことになる状況は避けたい。早急に議論すべき問題だろう。
 

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