【磐田】開幕から1か月半。中村俊輔が「ギアチェンジ」に例えたジュビロの現在地と課題

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年04月17日

再び勝率5割に。中村はフル稼働を続ける——。

ヤマハスタジアムでサポーターと勝利の凱歌!写真:田中研治

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「もっとゲームを読む感覚を身に付けたい」
 
 38歳の司令塔は自分自身に、そしてチームメイトにそう要求していた。
 
 例えばギアを落として、速度は遅くても構わないから重心をしっかり落とし、守備に力を入れてもいい。そこから試合の流れを読み、前半のうちから、ギアを1段、さらに2段、3段と上げたり、下げたり……そういった変化を付けて、試合をコントロールすること。チーム全体で『試合を読む力』を探求していきたいというのだ。
 
 開幕から1か月半が経った。確かに磐田にまだ足りないのは、そういった駆け引きで相手に勝る狡猾さと言える。勝つことで覚えていける術だ。
 
 リーグ戦は3勝1分3敗と再び勝率を5割に戻し、順位も10位へ浮上。そして中村は、全試合ほぼフル出場(大宮戦で89分に交代した以外、フルタイム出場中)を続けている。
 
 試行錯誤の続いた新司令塔と磐田の融合も着実に進んでいることを示せた。なにより今回の派手な逆転勝利によって、トップギアに入れて突き抜ける瞬間を、ホームのサポーターとともに体感できたことは大きな意味を持つはずだ。

 しかも、伸びしろ(可能性)はまだ十分に残す。それは磐田にとって、楽しみな要素であるに違いない。
 
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取材・文:塚越始(サッカーダイジェスト編集部)
 
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