アラダイス解任に揺れるイングランド代表……歴代監督の辞め方は?

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年10月03日

協会が大きな非難を浴びることになった歴史的名将の解任劇。

現時点でただひとり、イングランドを世界一へと導いた将であるラムゼー(左)。永遠に語り継がれる存在である。 (C) Getty Images

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ロン・グリーンウッド 引退
指揮期間:1977年~82年(33勝12分け10敗)
主要大会:EURO80(グループステージ敗退)、1982年W杯(2次リーグ敗退)
 ウェストハムを13シーズンにわたって指揮し、多くのタイトルをもたらした経歴を持つ名将は、3大会ぶりにイングランドをW杯本大会へ導き、1次リーグはフランスを抑えて首位通過。しかし2次リーグ、勝利が絶対条件の開催国スペイン戦でゴールを奪えず万事休す……。大会後に代表監督の座を自ら退くとともに、指導者からも引退した。
 
ドン・レビー 辞任
指揮期間:1974年~77年(14勝8分け7敗)
 13シーズン指揮を執ったリーズでは、リーグ、FAカップを複数回制しただけでなく、チャンピオンズ・カップ(現リーグ)決勝にも進出するなど、イングランドを代表する名将のひとりである。EURO76で予選敗退を喫した後も続投したが、77年、W杯予選の最中に辞任。UAE代表監督に就任するためで、サッカー協会(FA)と揉め、10年間の国内活動禁止処分を受けた。
 
ジョー・マーサー 契約満了
指揮期間:1974年(3勝3分け1敗)
 暫定での就任ながら、ホームインターナショナル選手権(かつて定期的に行なわれていた英国4協会による対抗戦)を含めた7試合で好内容のサッカーを見せたことにより、サッカー協会が一度は長期間のオファーを出したが、後にレビーの招聘に方向転換したことで、続投はならなかった。
 
アルフ・ラムゼー 解任
指揮期間:1963年~74年(69勝27分け17敗)
主要大会:1966年W杯(優勝)、EURO68(3位)、70年W杯(ベスト8)
 自国開催の66年W杯、サッカーの母国にとって現時点で唯一のビッグタイトルである、世界一の勲章をもたらした歴史的名将。しかし74年W杯予選、ウェンブリーでポーランドに引き分けたことで衝撃的な敗退を喫し、解任された。このサッカー協会の人事については、「(協会の)悪意や恨みが偉人を追い出した」「英国サッカー史上、最も信じられない出来事」等、有識者から非難が集中した。
 
ウォルター・ウィンターボトム 引退
指揮期間:1946年~62年(78勝33分け28敗)
主要大会:1950年W杯(1次リーグ敗退)、54年W杯(ベスト8)、58年W杯(グループステージ敗退)、62年W杯(ベスト8)
 1870年にスコットランドと世界初の国際試合を行なったイングランド。サッカーの母国=世界最強の誇りから、W杯参加も長く見合わせてきたが、50年大会で初めて歴史的な一歩を刻んだ。この黎明期に代表監督を務めたレジェンドは、50年にはアメリカに大恥をかかされる羽目となったが、以降、3度の大会に母国を導き、62年大会後、指導者のキャリアを終え、それまで兼任していたサッカー協会のディレクター職に専念した。

4度のW杯でイングランドを率いたウィンターボトム。もちろん歴代最多である。 (C) Getty Images

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