――以前のインタビューで注目選手として挙げていた三笘選手はいかがでしたか？

「三笘にはがっかりしましたね。彼は日本のエースであり、試合を決められる選手ですから。今日は全然良いプレーができませんでした。ネット上では『彼がウイングバックという、ゴールから遠いポジションでプレーしているから、持ち味を出しにくいのではないか』というコメントも見られます。

　確かに、シャドーでプレーすればもっと良さが出るかもしれませんが、以前はウイングバックとしても活躍していました。メキシコ戦では良い時と悪い時がありましたが、今日はほとんど悪い時だけでした。期待している選手なだけに、残念でしたね」

――９月シリーズで得た課題と収穫をそれぞれ挙げるとしたら何になりますか？

「課題は、得点できなかったことですね。２試合で得点０。その前のサウジアラビア戦（０－０）やオーストラリア戦（０－１）でも、日本と同じようなレベルのチーム相手に得点できていません。どうすればもっと点を取れるようになるかが１番の課題です。

　収穫はどうなのかな...今回の２試合は親善試合というより、練習試合のような雰囲気でした。森保監督の采配を見ても、勝つことが最優先ではなかったのだと思います」
 

――来月にはパラグアイ、そしてチアゴさんの母国ブラジルとの対戦が控えています。

「日本は『北中米ワールドカップで優勝』を目標に掲げていますが、最近は同レベルの相手にも勝てていません。来月はさらにレベルの高いチームと対戦するので、不安が残ります。

　パラグアイは南米の強豪じゃないけど、最近は状態が少し良くなっています。ブラジルは昔と比べたら弱くなりましたし、日本は強くなりました。両国の差は以前ほど大きくないと思いますが、それでもまだブラジルが上にいます。日本が１度も勝ったことのない相手ですし、メキシコとアメリカよりもっともっと上のチームなので、来月はとても難しい試合になりそうですね」

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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