【浦和】「黄金期」を知る鈴木啓太が歩む模索の日々

カテゴリ:Jリーグ

寺野典子

2015年06月08日

今、かつて自身をバックアップしてくれた先輩たちの立場に立って。

2006年にリーグ優勝(写真)を飾り、翌年にはアジア王者にも輝いた軌跡は、鈴木の成長と比例していた。岡野雅行や小野伸二などベンチに座る先輩たちに支えられて、チームと鈴木は躍進したのだ。 写真:サッカーダイジェスト

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 開幕以降、一度も負けていない。浦和の現状をそう分析する鈴木もまた、他の多くの選手同様に「重要なのは年間勝点で1位になること」と話し、「だから、ファーストステージ優勝した後の試合も消化試合にはできない」と続けた。
 
 それでも、「残り1勝」と王手をかけた、第1ステージ優勝というタイトルをしっかりと掴み取ることの意味の大きさを理解している。
 
「昨季逃してしまったからこそ、そこがポイントなのかなと思っている。ファーストステージ、セカンドステージがあるというなかで大きなものだと。きっちりとファーストステージを獲り切ることをやらなくちゃいけないし、そこでタイトルを獲れれば、また自分たちも新たなステージへ入れるはず」
 
 2002年のナビスコカップ準優勝を皮切りに、ナビスコカップ優勝、ステージ優勝、天皇杯を獲り、リーグ優勝も飾り、アジア王者にも輝いた浦和。その軌跡は、鈴木の成長と比例していた。岡野雅行や小野伸二などベンチに座る先輩たちに支えられて、チームと鈴木は躍進したのだ。
 
 そして今、新しい選手たちが新たな「黄金期」の扉を開こうとしている。
 
 自身をバックアップしてくれた先輩たちの立場に今、鈴木は立っているのかもしれない。そこでなにができるのか? その模索もまた鈴木の財産になるだろう。
 
取材・文:寺野典子
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