【京都】“古都のネイマール”奥川雅也が追い求めた夢

カテゴリ:Jリーグ

雨堤俊祐

2015年06月08日

「一歩ずつ将来につながるプレーをしていきたい」

奥川の魅力はなんと言ってもドリブル。6月6日に行なわれた17節・大分戦ではプロ初ゴールを挙げ、欧州移籍決定に自ら華を添えた。 写真:Getty Images

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 京都でのプレーは、6月14日に行なわれるJ2・18節の横浜FC戦が最後となる。ホーム西京極での国内ラストマッチに向けて「あと1試合あるので、感謝の気持ちを持ってプレーしたい」と意気込みを語った。その後、オーストリアへ渡ってメディカルチェックを受けたのち、27日からザルツブルクの練習に合流する予定だ。

 一部報道では、ザルツブルクの実質的なセカンドチームであるオーストリア2部のFCリーフェリングでプレーすると報じられている。しかし、関係者は「まだ決まっていない。すべては現地へ行って、ザルツブルクのスタッフがどう判断するかだ」と説明する。

 今季オーストリアリーグとカップ戦の二冠を達成したザルツブルクの攻撃陣には、今年1月に移籍した南野拓実をはじめ、 世界各国から集められた実力者や若手有望株が顔を並べる。競争は熾烈だが、開幕前の練習やテストマッチでのパフォーマンス次第では、そうした選手たちとポジションを争う可能性も生まれるだろう。

「自分が一番求めているのは観客が沸くプレー。夢はビッグクラブに行くことですけど、まずは自分の置かれた状況を見て、一歩ずつ将来へつながるプレーをしていきたいです」

 そう話す若武者からは、海外挑戦への期待と困難な道へ挑む決意が感じられた。


取材・文・写真●雨堤俊祐(サッカーライター)


PROFILE
おくがわ・まさや/1996年4月14日生まれ、滋賀県出身。176センチ・62キロ。綾野サッカースポーツ少年団―京都U-15―京都U-18―京都。今年トップチームに昇格した稀代のアタッカー。スピード溢れるドリブルに加え、左右両足から放たれる正確なキックでチャンスを演出する。これまでU-17、U-18、U-19と年代別の日本代表にも名を連ねてきた。
 

今季オーストリアリーグとカップ戦の二冠を達成したザルツブルクの攻撃陣には、今年1月に移籍した南野拓実(左端)をはじめ、 世界各国から集められた実力者や若手有望株が顔を並べる。熾烈な争いに割って入れるか。 写真:Getty Images

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