藤春の上がりに西が苦戦。攻撃陣も最後まで不発に終わる。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 佐藤昭大 5
遠藤のFKにパンチングで対応するも、目の前の今野にボールを渡す形となり、こぼれ球を直接叩き込まれる失態。その一方で、宇佐美のシュートを片手ではじく好プレーも見せた。
DF
3 昌子 源 5
前半は自身のサイドを崩される場面はなかったが、攻撃にまったく注力しなかった点を考えれば当然か。後半途中からCBにスライドするも、1対1で後手を踏む展開が続いた。
5 青木 剛 5.5
陣形が間延びし始めた後半は裏を突かれる形が増加。オフサイドをかけそこなって大ピンチを迎えるなど、守備の組織が大きくぐらつき、最終ラインを統率し切れなかった。
22 西 大伍 5
藤春に裏のスペースを何度も突かれてピンチを招く。劣勢となってから積極性を取り戻すが、クロスの精度を欠くなど特に見せ場を作れず。最終的に左SBに回された。
23 植田直通 5.5
チーム一の高さを駆使して空中戦で存在感を発揮。パトリックとも互角の攻防を繰り広げる。ただ後半に入るとスペースが生まれ、スピード勝負となってからは分が悪くなった。
MF
7 カイオ 5.5
13分にエリア内で裏に抜け出し、シュートを放つも左へ。後半早々にもチャンスを作ったが、見せ場はそれぐらいか。守備では同サイドの藤春の突破に苦しみ、体力を削られた。
8 土居聖真 5.5
中央で嫌らしいポジショニングを取るも、周囲との連係は今ひとつ。カイオの交代などに伴い左MFに回り、時折ドリブルで切れ込むが、ブロックの外側で動き回るばかり。
20 柴崎 岳 5.5
無難に散らす形が多くなり、ダイナミックな上がりも見られず。75分にフリーでクロスに合わせるも、シュートは枠を捉え切れず。崩しの局面で意外性のあるプレーもなかった。
33 金崎夢生 5.5
前半は果敢に仕掛けたかと思えば、タイミング良く中央に入り込んでコンビネーションでの打開。後半途中からFWに回ったが、ボールがなかなか入らずに突破力も活きなかった。
40 小笠原満男 5.5
中盤の底でボールを捌きながらリズムを作ろうとするも、G大阪の陣形を崩せず。後半はカウンターを受ける回数が増えて、守備の負担増加に伴い活動量がガクッと落ちた。
FW
18 赤﨑秀平 5
中央で身体を張り、コンビネーションから良い形も作ったが、その回数も片手で数えられるほど。前線でボールを収め切れず、G大阪の守備陣からすればやりやすい相手だった。
交代出場
MF
25 遠藤 康 5.5
右MFに入ってボールを引き出し、攻撃の起点となる。左足の正確なキックからボールを供給するも、相手の最終ラインに撥ね返されて効果的な崩しには至らず。
DF
24 伊東幸敏 6
西を左に回す形で、“藤春対策”として右SBでプレー。同サイドの守備を安定させながら、遠藤をサポートして攻撃に厚みを加えるなど一定のパフォーマンスを披露した。
FW
15 高崎寛之 5
金崎と2トップを組んで反撃を試みたが、G大阪のCBコンビに封殺される。手を上げてもなかなかボールが入らず、最後まで存在感は希薄なままだった。
監督
トニーニョ・セレーゾ 5.5
序盤から主導権を明け渡し、なかなかリズムを取り戻せないまま2失点。3枚の交代カードを切って藤春対策は一定の効果を得るも、攻撃も最後まで不発だった。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。