藤田譲瑠チマ、ポヤトス体制で出場機会は激減… U-20代表合宿で浮上のきっかけを掴めるか

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2021年06月11日

「徳島での練習を100%でやれていたのか」

練習から100%を追求していきたいと語る藤田。徳島での“復権”も誓う。写真:松尾祐希

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 試行錯誤の日々が続く中で前に進もうとしている藤田。U-17ワールドカップでともに戦ったDF中野伸哉(鳥栖)、GK鈴木彩艶(浦和)が飛び級でU-24日本代表に招集されたが、“今できることをすべき”というスタンスを崩さない。

「悔しさはない。もちろん自分も『U-24代表でやってみたかった』という想いがあるし、今の自分で通用するかは別としてやってみたい気持ちがあった。ただ、伸哉や彩艶が選ばれたのは試合に出続けていたから。自分にはそれが足りなかったし、思うところもあったので、今は徳島で試合に出られるようにしたい」

かつての仲間が上の世代の代表に挑戦する中で、藤田はU-20日本代表候補の一員として6月10日に行なわれた全日本大学選抜とのトレーニングマッチに出場。キャプテンマークを巻いて挑んだ中で、東京V時代から変わらない姿があった。一際目立つコーチングの声とポジショニングの良さ。45分×3本で実施された試合は3-6で敗れたが、失われた試合勘を取り戻しながらチームのために誰よりも戦った。
 
同世代の仲間とのプレーを通じ、浮上のきっかけを掴めるか。

 試合後、影山雅永監督からチームに対し、こんな言葉を掛けられた。

「自チームで試合に出ているメンバーに比べ、コンディションが落ちてしまうのは試合に出られていない自分たちのせい。自分のチームに戻ってからもっと意識を変えて、練習を通じてレギュラー組に追い付いてより良いプレーをして、試合に出られるように頑張れ」

 それを受け、藤田は「徳島での練習を100%でやれていたのか」と自分を戒めたという。

 4日間の代表活動を通じ、今まで以上に自分と向き合う機会を得た。試合に出る――。「悩んでいるけど、やっていくしかない」。もがき苦しんだ先にある景色を見るために、藤田は歩みを止めるつもりはない。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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