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前体制の戦術を継承しつつ、よりリスクの少ない戦い方へシフト。早川新体制の横浜FC初陣検証

カテゴリ:Jリーグ

二本木昭

2021年04月12日

ボールを前に運ぼうとする松浦の存在は大きい

 パス回しが停滞しているもうひとつの原因は、やはり4チームが降格するという昨季とのレギュレーションの違いだろう。降格のない昨季はリスクを負った勇気あるプレーがよく見られた。マーカーを背負った状況で勇気を持ってターンして相手を剝がしたり、ダイレクトパスを連続させたりすることで、実際にゴールも生まれていたのだ。失点は多かったが、点が取れたので何試合かは打ち合いを制することもできた。

 ところが今季は、開幕から連敗が続いたこともあり、ミスから失点して負けることへの重圧からか、思い切りの良いプレーが影を潜めている。されにそれが、相手のプレスの勢いを増すという悪循環に陥っていることもあるだろう。かわされる恐れがないと判断した相手選手はよりアグレッシブにボールを奪いに来るのだ。

 それに対抗するには、プレスに来る相手選手を強気のプレーで何度か抜き去ることが必要だ。そうすれば、相手もそうそう簡単に間合いを詰めることができなくなり、ポゼッションにも余裕が生まれる。
 
 以上のように考えたときに、冒頭で述べた松浦の存在は大きいだろう。ボールを奪われるリスクを勘案しつつ、チャレンジしてボールを前に運ぶプレーを選択するという点において、今、チームで最も優れているのは松浦と見る。ひとつ注文をつけるとすれば、より効果的なボール回しのためには彼を中盤で起用したほうがよいのではないだろうか。

 最後に、はっきり言って状況は相当に厳しい。選手として、2008年に当時J1だったジェフユナイテッド千葉に横浜FCからシーズン途中に移籍し、“奇跡のJ1残留”に貢献した経歴を持つ早川監督に秘策はあるか。

文●二本木昭(フリーライター)

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