交代枠拡大は歴史的な流れ
交代枠が増えたことで、試合は間違いなく変化に富んで面白くなった。
せっかくこんなに面白くなったのに元へ戻したら、「5人交代制」を経験した監督たちもサポーターも、満足できるはずはない。
ただ、保守派からは、「そんなものはフットボール本来の面白さではない」という反対の声が聞こえてきそうだ。
そもそもフットボールというのは、選手交代がいっさい認められないスポーツだった。ワールドカップで初めて交代(当時は2人)が認められたのは、ちょうど50年前の1970年メキシコ大会からだった。その後、徐々に枠は拡大され、2018年のロシア大会では、交代枠は3人までだが、延長に入ればもう1人の交代ができるようになった。
せっかくこんなに面白くなったのに元へ戻したら、「5人交代制」を経験した監督たちもサポーターも、満足できるはずはない。
ただ、保守派からは、「そんなものはフットボール本来の面白さではない」という反対の声が聞こえてきそうだ。
そもそもフットボールというのは、選手交代がいっさい認められないスポーツだった。ワールドカップで初めて交代(当時は2人)が認められたのは、ちょうど50年前の1970年メキシコ大会からだった。その後、徐々に枠は拡大され、2018年のロシア大会では、交代枠は3人までだが、延長に入ればもう1人の交代ができるようになった。
ラグビーで選手交代が認められるようになったのはサッカーより遅いが、今では8人も交代できる。
つまり、交代枠拡大は歴史的な流れなのだ。来季に限らず、“コロナ後”のサッカーは思い切って「5人交代制」に移行すべきではないか。
ところで、交代枠は5人に拡大されたものの、Jリーグのベンチ入りメンバーは7人のままだ。試合をもっと面白くするには、欧州主要リーグのように、より多くの控え選手をベンチに置けるようにすべきだろう。
文●後藤健生(サッカージャーナリスト)
※『サッカーダイジェスト8月27日号(同12日発売)』より転載
つまり、交代枠拡大は歴史的な流れなのだ。来季に限らず、“コロナ後”のサッカーは思い切って「5人交代制」に移行すべきではないか。
ところで、交代枠は5人に拡大されたものの、Jリーグのベンチ入りメンバーは7人のままだ。試合をもっと面白くするには、欧州主要リーグのように、より多くの控え選手をベンチに置けるようにすべきだろう。
文●後藤健生(サッカージャーナリスト)
※『サッカーダイジェスト8月27日号(同12日発売)』より転載