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ドイツとはまるで違う日本人選手の“スペイン挑戦”。「なぜ言葉がわからない人間にパスを出す必要がある」【小宮良之の日本サッカー兵法書】

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2020年09月18日

同じスペインでも、地域性が見られる

 そして同じスペインでも、地域性が見られる。

 スペインでも、北にあるバスク地方の人々は、スペイン人よりもドイツ人に気質が似ている。非常に真面目で、労働意欲も高い。バスク人にとって、日本人は相性が良いのだろう。リーガ史上最も成功した日本人と言える乾貴士が、バスクのクラブであるエイバルで活躍しているのは、最たる例と言えるだろう(一昨シーズンの乾は、アンダルシアのベティスでは苦しみ、バスクのアラベスで復活している)。

 そう考えると、リーガで一番期待できるのは、やはり久保建英だろう。久保はスペイン語が流ちょうで、コミュニケーションに問題がないだけではない。その主体性の強いパーソナリティーも、スペイン人の中に入っても際立っている。彼が切り開く道は、これからも大きく広がっているだろう。

文●小宮良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
 
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