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「三笘がまた2点? 浮かれてられない!」G大阪の大卒ルーキー、山本悠樹がJ1初先発で漂わせた“大物感”

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年09月06日

「やっぱりJ3と比べて数倍は上だなと感じました」

 草津東高校、関西学院大学の出身で、昨年6月にG大阪への入団が内定。その直後の7月、イタリア・ナポリで開催されたユニバーシアードに日本代表として出場し、主軸として金メダル獲得に寄与する。帰国後に日本サッカー協会の特別強化指定選手となり、G大阪のトレーニングに加わった。

 プロとなってからもやはり気になるのは、ユニバーシアードを共に戦った同級生たちの活躍だ。上田綺世(鹿島アントラーズ)、三笘薫、旗手怜央(ともに川崎フロンターレ)たちで、いずれも所属チームですでに存在を示している。

「ユニバーシアードで一緒にやってた、それこそカオルとかレオとかが、Jリーグ再開してから活躍してる一方で、自分はなかなか試合に絡めない、出ても最後の短い時間という状況でした。正直、めちゃくちゃ悔しかった部分はあります。自分もチャンスをもらえたら、結果で応えないといけないと思っていたので、そこはひとつ、ホッとしてます。でも……、今日もまたカオルが2点取った(横浜F・マリノス戦で)とか言ってるんで、浮かれてはいられないですね」

 J1で88分間プレーしたからこそ、実感できた部分があるという。

「今日は監督から、ビルドアップのところで中継役になる、相手の推進力がある選手に対してしっかり守備のところで負けないようにする、そして、運動量を活かして相手の脅威であり続けるようにと言われてました。やっぱりJ3と比べてJ1は、個々の選手の能力や守備の強度、感じる圧なんかも数倍は上だなと感じました。落ち着いてプレーしようと自問しながらやってたんですが、あの(早い時間帯の)得点シーンで落ち着けたのが良かったです」
 
 試合直後のフラッシュインタビューでも、聞き手の矢継ぎ早な質問に対して、的確かつ丁寧に自分の言葉で答えていた。そうとうに頭の回転が速く、戦術理解度も深い。今季好調でレギュラーの矢島も、決して安泰とは言えなくなってきた。

 タレント揃いのG大阪の中盤に、またしても台頭したニュースター。若手登用に自信を深める宮本監督にとっても、してやったりのハイパフォーマンスだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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