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アジアの覇権奪還へ本腰! サウジアラビアが625億円の巨費を投じて育成アカデミーを新設!

カテゴリ:ワールド

森本高史

2020年08月03日

かつて栄華を誇った代表チームも昨今は…

スポーツ大臣のアル・ファイサル王子(右)と、ハマド・エグゼクティブマネジャー(左)。育成改革のキーマンだ。

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 1994年のアメリカ・ワールドカップで強豪ベルギーとモロッコを撃破し、決勝トーナメント進出を果たして世界を震撼させたサウジアラビア代表も、2002年日韓大会ではドイツに0-8、2018年ロシア大会ではロシアに0-5という大敗を喫した。1984、88、96年と優勝を飾ったアジアカップにしても、昨年大会ではベスト16で日本代表に0-1で敗れるなど、アジアレベルでも厳しい現実に直面している。

 これまでの国内における育成機関は、アジア・チャンピオンズリーグでお馴染みのアル・ヒラルやアル・イテハドなど限られた育成組織や、砂漠や海岸でのストリートサッカーもしくはビーチサッカーに興じている少年をたまたま発見してスカウトする程度でしか、機能してこなかった。アジア諸国の大半の強化が軽視されていた80年代や90年代はまだ勝てたが、各国のサッカー事情が整備されていった00年代以降は、サウジアラビアの強さも際立ったものではなくなった。当然の成り行きと言えよう。

 2018年には、ビジャレアル、レガネス、レバンテなどスペインのクラブチームにサウジアラビア代表の6選手を移籍させた。サウジアラビア・サッカー連盟が、選手のレンタル料と給料を全額負担したのだが、高額の出費とは裏腹に、代表チームの強化には結びつかなかったとされている。そしてようやく今回、サッカーの根幹である育成に潤沢なオイルマネーを投資するという答を、ついに見つけることができたのだ。

 イスラムの世界には、インシャラー(神の思し召しのままに)という言葉がある。もちろん将来のことは我々人間には分からないが、近未来にサウジアラビアがメキメキと力を付けてアジアの覇権を奪還し、ワールドカップでも上位進出を果たす日がやってくるだろう。そう予感させるほど、彼らは本気だ。

文●森本高史
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