• トップ
  • ニュース一覧
  • 【セルジオ越後】天国か地獄かの欧州リーグと負けても安心のJリーグ。成長を促すのはどっち?

【セルジオ越後】天国か地獄かの欧州リーグと負けても安心のJリーグ。成長を促すのはどっち?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年07月24日

横浜FCの18歳、斉藤はポテンシャルもあるけど…

久保はマジョルカを残留に導くことはできなかったが、結果を求められる状況の中で現地メディアも称賛する活躍を見せた。(C) Mutsu Kawamori/Mutsu FOTOGRAFIA

画像を見る

 選手個々にスポットを当てて見ていくと、やはりここ数試合の印象もあって柏のオルンガと川崎の小林の印象が強い。オルンガに関しては開幕前からJ1でどこまでやれるのか期待していたけど、あの身体能力の高さは半端じゃない。これからもゴールを量産していくんじゃないかな。小林も怪我から復帰して、途中出場した2試合で4ゴールを奪った。さっきも言ったけど、ベンチにこういう選手がいるチームは強いよね。

 一方で、もう少し若い選手にも出てきてほしい。例えば、横浜FCの斉藤光毅だよ。まだ18歳のFWで、もちろんポテンシャルはあるし周囲の期待も高い選手だけど、「いいプレーをしている」というだけでは良くない。それが得点や勝利に結びつかなければ本人の成長にはつながらないし、周りも結果を抜きにして必要以上に持ち上げるべきではないよ。

 まだまだ若い選手なのに、厳しいと思われるかもしれないけど、そもそも今シーズンはレギュレーションの変更で「降格なし」という緩い環境の下でプレーしている。残留がターゲットになるチームの中で、“負けても負けても安心してチャレンジすればいい”という状況は本人の成長のためにも良くないよ。斉藤は久保建英をライバル視しているそうだけど、その久保はスペインで毎試合、残留に向けて勝点という結果を求められながらプレーし続けてきた。あるいは岡崎や香川、柴崎、大迫も今シーズンは昇格・降格の瀬戸際で厳しい戦いを強いられてきた。まさに天国と地獄、そういう環境こそが成長を促すんだ。

一部を除いて欧州リーグは、コロナ禍のなかでも昇格・降格を中止することはなかったから、ワンプレーに対する価値は今のJリーグの比ではないよ。今年のJリーグは降格がないから、「チームのベースを作ろうとしているところには打ってつけ」とか「若手を伸ばすにはいい機会」とか言われているけど、海の向こうではシビアな戦いで凌ぎを削っているんだということをお忘れなく。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】J1第6節“ベストイレブン”に選出された11人を厳選ショットで紹介!

【PHOTO】2019-20シーズン、スペインの地で活躍する日本人選手5人を紹介!
【関連記事】
セルジオ越後が選ぶJ歴代ベスト11「他の10人も”別格”と認めるだろうベストプレーヤーは…」
【セルジオ越後】代表監督時代は批判もしたけど…土の上でサッカーをしてくれたジーコに感謝!
久保建英の「推定市場価格」が驚異の222%アップで日本人歴代トップに!サムライ戦士のTOP30の顔ぶれは?
【横浜FC】待ちに待った“フィジカルの成長”。斉藤光毅がずっと「重点的に」積み重ねてきた努力とは…
セルジオ越後が選ぶJ歴代最強チーム「93年のヴェルディは個性的で“プロ”の格式があった」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ