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【名古屋】交代出場から試合を決めた前田直輝、鳥栖戦でのハイパフォーマンスに隠された指揮官からの言葉

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年07月19日

攻守に渡って状況に応じたプレーを重ねる

写真:徳原隆元

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 鳥栖戦のピッチに立った前田はすさまじかった。入って3分後にマテウスとのコンビネーションからバー直撃のシュートを放つと、めげることなくさらに加速。「後半に入って向こうが間延びしているなというのは思っていた」と積極的にスペースを突く動きを繰り返し、そこから決勝点を奪った。鳥栖のディフェンスラインと駆け引きをしつつ、左サイドのパス交換で阿部浩之にボールが渡った瞬間に、ペナルティエリア内を斜めに切り込む。

「阿部くんはああいうのが見れる」と信じたフリーランに、絶妙のフィードが飛んでくる。後方からのボールに合わせるボレーの難易度は高いが、迷いなく振り抜いた利き足は見事にボールをとらえ、ゴールに飛び込んだ。

「好きかどうかと言われれば、好きではないですね。もっと、ああいうのよりも2人、3人抜いて決める方が好きです」感想はドリブラーとしての矜持もたっぷりに、しかし今季の初得点に表情は緩んだ。
 
 前田はその後も状況に応じたプレーを攻守にわたって重ね、チームの安定した試合運びに貢献した。81分には左サイドからの素早いパス交換から米本拓司が送り込んだスルーパスを受け、今度はGKの手とポストに阻まれる決定的シュート。アディショナルタイムも合わせて40分ほどの出場時間で3本のシュートを放ち、そのすべてが決定機というクオリティの高さは、その数字だけで彼がいかに良いパフォーマンスを見せたかを物語る。

 向上心の塊は「まだまだチャンスは山ほどあったので。そういうのを決めるようにならないと。貪欲に、次も」と語り、充実感とともにスタジアムを後にした。次節からはまた金崎夢生や山崎凌吾、マテウスや相馬勇紀らとのポジション争いが再燃する。だがFWとしての成長も見せつけたスーパーゴールと献身的かつ積極的なチームプレーは、ライバルたちに対抗する大きな武器として、指揮官の認識を改めさせたに違いない。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
 
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