今季はクラブ史上最強とも呼べるメンバーに
J1に導くゴールの“起点”となったのは「J1に連れて行くために戻ってきた」と7年振りにアビスパに復帰した中村だ。ゴール裏で熱い声援を続けるサポーターの声に応えるように、自陣の深いところでボールを奪い返して前線へとフィードする。そしてリーグ前半戦の立役者となった中原貴之、攻守にわたって献身的にチームを支えてきた坂田大輔、成長著しい金森健志、亀川諒史とつないで、最後は長い距離を駆け上がってきた中村が仕留めた。
2015年シーズンをともに戦ってきた行政、地元企業、ファン・サポーターと、チームを中心となって牽引してきた若手とベテランがつないだゴール。それは福岡の街がひとつになったことで生まれたゴールだとも言える。
残念ながら、J1への定着はならず、1年でJ2に降格し、今もその状態が続いているが、アビスパは確実に成長を続けている。過去の歴史を振り返れば、降格するたびにJ2下位に沈んでいたが、2017年、2018年と最後までJ1昇格レースに絡んだ。
さらなる成長を求めて、クラブとしての変わらぬ戦い方である「アビスパ・スタイル」を確立するための元年と位置付けた2019シーズンは、様々なアクシデントに見舞われて不本意な成績に終わった。だが、成功の記憶も失敗の記憶も貴重な財産にして、新たな歴史を積み上げていくのが今のアビスパだ。クラブ史上最強とも呼べるメンバーで臨んだ今季の開幕戦では、長谷部茂利新監督が目指す攻守にわたって連動するアグレッシブなサッカーでギラヴァンツ北九州を1-0で下した。
2015年シーズンをともに戦ってきた行政、地元企業、ファン・サポーターと、チームを中心となって牽引してきた若手とベテランがつないだゴール。それは福岡の街がひとつになったことで生まれたゴールだとも言える。
残念ながら、J1への定着はならず、1年でJ2に降格し、今もその状態が続いているが、アビスパは確実に成長を続けている。過去の歴史を振り返れば、降格するたびにJ2下位に沈んでいたが、2017年、2018年と最後までJ1昇格レースに絡んだ。
さらなる成長を求めて、クラブとしての変わらぬ戦い方である「アビスパ・スタイル」を確立するための元年と位置付けた2019シーズンは、様々なアクシデントに見舞われて不本意な成績に終わった。だが、成功の記憶も失敗の記憶も貴重な財産にして、新たな歴史を積み上げていくのが今のアビスパだ。クラブ史上最強とも呼べるメンバーで臨んだ今季の開幕戦では、長谷部茂利新監督が目指す攻守にわたって連動するアグレッシブなサッカーでギラヴァンツ北九州を1-0で下した。
2015年以降、アビスパが経営、チーム強化の原点にしているのがクラブ創設の理念だ。「子どもたちに夢と感動を、地域に誇りと活力を」という言葉も、「攻守にわたって連動するアグレッシブなサッカー」も、そして「感動と勝ちにこだわる」姿勢も、すべてはアビスパがクラブ創設時に掲げたもの。
Jリーグ参入以来、クラブの構造上の問題や、それに伴う経営難に悩まされ続けてきたアビスパは、2013年に発覚した経営危機をきっかけにして、いま改めて創業以来の理念の実現に向けて一歩ずつ進んでいる。決して簡単な道のりではないが、その先にはクラブが、福岡に住む人たちが、そして福岡の街が望む未来が待っている。
取材・文●中倉一志
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
Jリーグ参入以来、クラブの構造上の問題や、それに伴う経営難に悩まされ続けてきたアビスパは、2013年に発覚した経営危機をきっかけにして、いま改めて創業以来の理念の実現に向けて一歩ずつ進んでいる。決して簡単な道のりではないが、その先にはクラブが、福岡に住む人たちが、そして福岡の街が望む未来が待っている。
取材・文●中倉一志
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