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「我々は常に辞表を持って仕事をしている」J3降格が迫る栃木・田坂監督の苦悩は報われるか

カテゴリ:Jリーグ

桜井 誠

2019年10月24日

さらに想定外の逆風も襲いかかった

 監督、選手どちらか一方に非があるというわけではないが、両者の意思疎通がスムーズにいっていなかったことは順位を見れば明白だ。最下位となった12節後の練習で田坂監督は「伝えたつもりでも伝え切れていなかったこともある。指導者側がより細かく学んでいかないといけない」と省みたこともあった。

 チームコンセプトの浸透度には、監督と選手、そして選手個々の間でもムラがあり、それが大きく解消されることなく終盤戦を迎えてしまったことが現在の惨状を招いている。
 
 さらに想定外の逆風も襲いかかった。7月、田坂監督の就任に大きく影響したと見られる新里裕之強化部長が順位低迷の責任を取って辞任。一方でチームはJ3降格阻止のため夏の移籍期間にも複数の選手を獲得。元々、大所帯だったチームはさらに選手を加え40人近くで日々の練習をこなすことになった。選手数が増えれば、当然、練習の質が落ちることも懸念される。田坂監督は「工夫してやっていくしかない」との想いを口にしたこともあった。

 残り5試合で20位鹿児島との勝点差はわずか2。ただし最下位岐阜も勝点差1まで迫ってきている。試行錯誤を続けた指揮官の苦悩は最後で報われるか。その審判は間もなく下される。

取材・文●桜井 誠(下野新聞社)
 
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