「今は新オプションを作る時期」と森保監督。永井、浅野、鎌田の3人うち、抜け出すのは?
結局のところ、この10年間は、岡崎がケガや体調不良、相手との兼ね合いによって使えない時は本田という「最後の逃げ道」があった。だからこそ、日本は2016年11月のサウジアラビア戦で大迫という傑出したFWを手に入れるまで、時間を稼げたと言っていい。
あれから3年が経過し、大迫が大黒柱に君臨している周知の事実だ。彼の存在価値は当時とは比較にならないほど大きい。ただ、なんらかのアクシデントが起きた際、「困った時の本田」という手はもう使えない。岡崎は6月のコパ・アメリカ(ブラジル)のようにイザとなれば呼び戻せるが、森保監督も「今は新オプションを作る時期」と辛抱しつつ先を見据えている。そうしなければいけない時期に来ているのは確か。万能型FWとは言えない永井、浅野、鎌田の3人を招集したのも、強い決意の表われなのだろう。
ただ、過去の流れを見ても分かる通り、国際経験豊富で屈強なDFと互角以上に渡り合える本田、岡崎、大迫クラスの選手を見つけるのはそう簡単ではない。1トップ問題はより深刻度を増している。彼らの領域に達するのは果たして誰か。今回の3人の中から基準を越える者が出てくれば理想的である。まずは彼らの動向をしっかりと見極めるところから始めたい。
文●元川悦子(フリーライター)
あれから3年が経過し、大迫が大黒柱に君臨している周知の事実だ。彼の存在価値は当時とは比較にならないほど大きい。ただ、なんらかのアクシデントが起きた際、「困った時の本田」という手はもう使えない。岡崎は6月のコパ・アメリカ(ブラジル)のようにイザとなれば呼び戻せるが、森保監督も「今は新オプションを作る時期」と辛抱しつつ先を見据えている。そうしなければいけない時期に来ているのは確か。万能型FWとは言えない永井、浅野、鎌田の3人を招集したのも、強い決意の表われなのだろう。
ただ、過去の流れを見ても分かる通り、国際経験豊富で屈強なDFと互角以上に渡り合える本田、岡崎、大迫クラスの選手を見つけるのはそう簡単ではない。1トップ問題はより深刻度を増している。彼らの領域に達するのは果たして誰か。今回の3人の中から基準を越える者が出てくれば理想的である。まずは彼らの動向をしっかりと見極めるところから始めたい。
文●元川悦子(フリーライター)