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【三浦泰年の情熱地泰】ブラジル編|滞在5か月で約50試合を観戦!現地の人々との触れ合いで感じたこと

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年09月24日

「学歴や経歴が評価される世界で生きる」ことと「ブラジルで生きる」ことは違う

クリチーバにあるアレーナ・ダ・バイシャーダ。アトレチコ・パラナエンセのゲームを堪能!

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 監督をやっていたらできないことを積極的にやろうと思った中で人との触れ合いもある。こっちでは朗らかな顔で人と話す機会も大事な時間だ。
 
 ブラジルの挨拶には実に親しみを感じる。日本の挨拶が習慣づけられたものと表現したら、ブラジルは自然に人として出る挨拶なのだ。
 
 もちろん貧富の差から来る治安の悪さや、教育制度の不安といった問題が隣り合わせにあるのは否めない。サッカー界でも、才能のある選手が教育をまともに受けなかったために、大人になった時に精神的に不安定な状態に陥るケースもみられている。しかし人口も増え、資源豊富なこの国において、人間的なポテンシャルの高さは魅力のひとつだ。
 
 ビジネスの世界でもそうであろう。
 
 昔、オシムさんに挨拶する元選手が「僕もジェフの選手でした」と分かりやすく自己紹介をしたつもりが、「だから何だ?」と返されたのを見たことがあったが、僕の生き方も似ていて、過去の学歴や実績を言っても「今」何をしていて、何をやりに来たかが大事なのだという信念を強く持っている。
 
 どんなに凄い経歴や人脈を使ったとしても、ビジネスの世界は今、持った実力や人間性、その人間の持つ魅力がなければ、すぐにバレてしまう。
 
 学歴や大きな会社で終身雇用された人間が評価される世界で生きることと、「海外で仕事をする」「ブラジルで生きる」ことは少し違う。
 
 自分が今、この国で何ができるのか? 何をやるべきか?
 
 そしていつの日か、また日本のサッカーに貢献できるサッカー人として戻る日が来れば、と考えながら今日もまた信頼される人間になることと、信頼できる人間と一緒に喜びを分かち合えることを楽しみに、地球の裏側から日本を眺めている。
 
2019年9月23日
三浦泰年
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