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「トミは本物の戦士」「ユニはバカ売れ」ボローニャはなぜ冨安健洋を獲得したのか。関係者の評価と現在の序列は?【現地レポート】

カテゴリ:海外日本人

パオロ・フォルコリン

2019年08月02日

持ち前の明るさと真面目さで早くもリスペクトを

ボローニャを率いるのが名CBとして活躍したミハイロビッチ。現在は白血病の療養中だ。(C)Getty Images

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 ボローニャの守備陣は層が厚いとは言えないが、ベテランCBダニーロをはじめ経験豊かな選手がそれなりに揃っている。これから自分がプレーする世界が、どんなものであるのかを冨安が理解するまで、待つことは十分できる。シニシャ・ミハイロビッチ監督は、まず冨安をCBか右SBの控えとして使っていくつもりだ。両方でプレーできるので、出場するチャンスは倍になる。
 
 まだレギュラーの座を掴んだわけではないが、持ち前の明るさと熱心に練習に取り組む姿で、すぐにチームメイトやスタッフからのリスペクトを得た。CEOのクラウディオ・フェヌッチとテクニカル・コーディネーターのワルテル・サバティーニは、冨安をイタリアに連れてきた張本人たちだが、獲得は正しかったと自信たっぷりだ。

「彼はボローニャにぴったりの選手だった」とフェヌッチが語れば、サバティーニは「見ていてくれ、彼はきっと我々を驚かせるよ」と豪語する。
 
 チームメイトもすぐに彼を受け入れた。オランダ代表の左SBミッチェル・ダイクスは言う。

「トミは練習熱心だし、何より学んでやろうという気持ちが強い。本物の日本の戦士だ」

 また、マーケティング部門の責任者ジャンルカ・パバネッロも、「トミヤスのユニホームは、グッズショップで奪い合いになるほど売れているよ」と、満足気だ。

 ここまではすべてはうまくいっている。あとはボローニャが昨シーズンよりも落ち着いた状況でシーズンを過ごせるのを願うばかりだ。昨年はあと少しで降格圏内と低迷した時期もあったが、それを救ったのがシーズン半ばから指揮を執ったミハイロビッチだった。彼はサマーキャンプが始まると同時に白血病であることを公表し、現在は療養中だが、チームは続投させる方針だ。

 今シーズンのボローニャの目標は、常に残留の安全圏にいること、そしてあわよくばヨーロッパリーグの出場権(5~6位)獲得だ。そのためにはミハイロビッチが一日も早く復帰し、ベンチに座ることが重要だ。

text by Paolo FORCOLIN
文:パオロ・フォルコリン
翻訳:利根川晶子


 
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