【転身したサッカー選手たち】プロレスラーへの第一歩を踏み出したヴィーゼ

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2014年11月17日

サッカー選手の大多数は引退後に他の世界への活動を強いられる。

今ではヴィニー・ジョーンズがサッカー選手だったことを知らない人も多いとか。その強面な見た目通り、選手時代はファウルも厭わないタフな選手として対戦相手から恐れられていた。右はミドルスブラ時代のジュニーニョ・パウリスタ。 (C) Getty Images

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 98、00年に世界と欧州の両方を制したフランスの守護神ファビアン・バルテズは07年の引退後にレーサーに転身し、昨年はフランスGT選手権で年間優勝を果たすなど、新たな世界でも大成功を収めている。また、アルゼンチンの点取り屋だったクラウディオ・ロペスも、現在はラリードライバーとしてその優れたセンスを活かしている。
 
 サンフレッチェ広島でデビューし、横浜FCや水戸ホーリーホックなどでプレーした河野淳吾は07年の現役引退後に競輪の世界へ飛び込み、11年にデビュー。その後、勝利も挙げている。逆のパターンでは、スペイン自転車界の名選手オスカル・ペレイロは10年に引退したが、その後はスペインの2部リーグでサッカー選手としてプレーした。
 
 京都サンガや神戸でプレーした元韓国代表のパク・カンジョは13年より競艇に挑戦するも、こちらは訓練中の怪我で断念。対して、ファジアーノ岡山でプレーした尾崎雄二は父親と同じ道へ進み、12年に競艇選手としてデビューを果たしている。
 
 車いすバスケットボールの選手として4度のパラリンピックに出場した京谷和幸は、ユース代表や五輪代表にも選ばれた優秀なサッカー選手だったが、ジェフ市原(当時)の一員としてJリーグ開幕を迎えた93年に交通事故で脊髄を損傷。車いす生活を余儀なくされるも、不屈の精神力で新たな競技でも輝かしい実績を残している。
 
 スポーツではなく、銀幕の世界で成功を収めたのはヴィニー・ジョーンズだ。88年にFAカップ決勝でリバプールを破ったウィンブルドンの一員で、ウェールズ代表選手でもあった屈強なMFは、98年に「ロック・ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ」で俳優デビューした後、話題作に出演し続けて地位を確立。他にもショービズ界に進出した選手は多々いるが、実績と話題性ではジョーンズが今でも一番である。
 
――◇――◇――
 
 ここで紹介したのは、ほんの一部の実例である。もっとも、選手の数を考えれば、その大部分は引退後にサッカー界以外での活動を強いられるのが現実だ。
 
 実業家、政治家(海外ではそのステータスを活かして国会議員となる選手は多い)、会社員、公務員、教師、タレント、ファッションデザイナー、ミュージシャン……国内外を問わず、元サッカー選手の活躍は多岐にわたっている。
 
 今回のヴィーゼを含め、ピッチを去った選手たちの、新たな舞台での活躍を祈りたいものだ。
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