ベースは2000年初頭のジュビロ磐田… BB秋田U-18を率いる熊林親吾は初の全国舞台へどう挑むのか?

カテゴリ:Jリーグ

竹内松裕

2019年07月18日

「楽しくないと『もっともっと』と追求できないと思う

キャプテンの柴田 倭。この日の試合では後半開始直後にゴールを奪い、チームに勢いをもたらした。写真:竹内松裕

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試合終了後、観客席に挨拶を終えるとそのままピッチで円陣を組みミーティングを行う。写真:竹内松裕

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 熊林を取材したのは、日本クラブユースサッカー選手権1次リーグを目前にした7月12日。秋田市土崎にある練習場の一角で話を聞いていると、17時を過ぎて選手たちが続々と集まってきた。
 
 1次リーグの対戦相手は三菱養和SCユース、JFAアカデミー福島U-18、川崎フロンターレU-18の3チーム。熊林は「どことやっても相手のほうが上。でも上だろうが下だろうが、自分たちのサッカーをするだけ」と言い切る。
 
 大舞台を目前にして、選手たちのメンタルは否が応でも上がる。この時期に大切なのはコミュニケーションを深めることだと熊林は指摘する。
「声を掛け合って、自分たちを信じてプレーする。最後はチームの絆や、これまでやってきた自信をピッチでどれだけ出せるか。自分を出せるのがいい選手です」
 
 チームの目標として、決勝トーナメント進出を掲げる。その上で「1試合でも多くやりたい。選手たちの経験になるし、思い出にもなる。その先の人生も変わってくる」と選手たちの人間的な成長にも配慮する。
 
 取材の終わりに、熊林に監督業について聞いた。すると「楽しいですよ」と即答し、「楽しくないと『もっともっと』と追求できないと思う。選手時代よりも色んなことを考えなきゃいけないし、大変さはあります。そこで努力するからキツい。でもキツいことをやらないと絶対に上にいけない。それは選手時代から変わりません。まだまだこれからですね」と熱い言葉で締めくくった。
 
 U-18を「長兄」とするBB秋田アカデミーの大きな目的は、トップチームに選手を送り出すこと。熊林はそれをしっかりと把握し、秋田のサッカーのために活動の幅を広げた。そのひとつが、トップチームのコーチ就任だ。
 
 熊林は2019年から、トップチームのコーチとしても活動をスタートした。スケジュールが許す限り練習に加わり、用具の準備なども積極的に行ないながら、折を見て選手たちに声を掛けてサポートする。その目的はトップチームの強化にほかならない。トップチームをJ2、J1に押し上げることが、アカデミーの選手たちにとっても魅力的な選択肢となる。つまり秋田の子どもたちが、地元で活躍できるための環境づくりでもあるのだ。
 
 熊林は選手の力を引き出すために、彼らとしっかり向き合う。そうすることで、秋田のサッカーを変えようとしている。
 
取材・文●竹内松裕(フリーライター)
 

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