
「覚悟なので。今年から坊主にする必要はなかったのですが、それじゃダメだと、自分で短髪を選択しました」
――名前が日本競輪学校から日本競輪選手養成所に変わり、日曜外出日には携帯電話の使用が許可になったとか。
「そのようですが、卒業認定試験のタイムが短くなるなど厳しくなった部分もあります。少し自由になった分、よけいに自分に厳しく、オン、オフをはっきり区別しないといけなくなったと思います」
――ちなみに今年から英会話の授業もあるようですが、語学力は?
「しばらく海外にいたので、ひとりで滞在しても大丈夫なくらい話せます」
――周囲の期待が大きいことが、焦りにつながることもあるのでは?
「簡単ではないことはある程度わかっていましたから。毎日、自分は弱いと思って練習しています」
――練習過多になっていませんか?
「朝練を頑張りすぎて、通常練習でガタガタになってしまったことがありました。朝は睡眠のほうが大事だなと。いまは居残り練習のほうが多いです」
――心身ともに苦しい状況だと思いますが、モーグルでの経験や実績が支えにもなりますね?
「そうですね。モーグルの時も挫折ばかりでした。五輪前も不調が続き、ほとんど期待されていませんでしたからね。また、どん底から這い上がって、みんなを驚かせたいです」
――モーグルも続けて、できれば二刀流を目指すと話されていましたね
「それを実現するためのチャレンジです。年齢や五輪のことを考えても、今年を逃したらもうないと思っていました。ふたつとも高めていければベストですが、いまは自転車が遅すぎて、こちらに集中しています。プロになって、強くなったら、やっとモーグルのことを考えられるのかなと」
――どんな競輪選手を目指しますか?
「理想を言えば、誰にも負けない無敵の選手。負けず嫌いな性格なので、やるからにはそこを目指します」
――自転車競技へチャレンジすることはモーグル選手としての成長にもつながると考えますか?
「そう思います。昨年から少しですけど競輪のトレーニングも兼ねてトラックレーサーに乗っていましたが、その結果が2月の世界選手権(モーグルとデュアルモーグルの2種目で銅メダルを獲得)につながりました。プラスになると信じています」
――再び、モーグルで冬季五輪に出場すること、そして競輪でも、夏季五輪出場を期待しています。
「ありがとうございます。夢を見るなら、〝日本人初の冬季夏季両五輪でメダル獲得”を目指したいですね。まあ、平野歩夢がさらっとやってしまうかもしれないですけど(笑)」
日本男子モーグル界初のメダリストという肩書で、その世界で食べていけるかもしれなかった。彼はそれに満足せず、新たな情熱やパワーを持って競輪にチャレンジすることを決めた。素質はトップクラス。世界を舞台に戦った経験もある。いまはまだ、もがき苦しんでいるが、きっかけさえつかめば、この世界を猛スピードで駆け上がっていく可能性もあるだろう。候補生の前にスターがつく、原大智のチャレンジに注目したい。
<プロアスリートを夢見るキミに、「競輪」という答え>
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