【三浦泰年の情熱地泰】僕が日本代表の親善試合よりも音楽ライヴに“文化”を感じたワケ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年03月25日

平成の野球界とサッカー界を引っ張り、歴史に名を刻んだ2人の選手。

平成の野球界を引っ張ったイチローとサッカー界を牽引したカズ。それぞれのスポーツ界で彼らが果たした功績は計り知れないものがある。(C) Getty Images/SOCCER DIGEST

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 そんな中でイチロー君は日本野球界の歴史を塗り替え、輝かせ、野手として初めてメジャーリーグに挑戦し、日本とアメリカの野球文化をつなぎ合わせた。日米の野球の常識を変えたのであろう。
 
 カズもサッカー界を変えた。
 
 日本人の持つサッカーに対してのステータスを上げた。時代を変え、サッカーを社会の中に広げた。それは大先輩たちをリスペクトするが、間違いなくカズの功績だ。
 
 平成の野球界とサッカー界を引っ張り、歴史に名を刻んだ2人の選手。
 
 僕がやるべきことは何か? 下地、土台、基盤をしっかり持つことだ。僕がサッカー界で生きてきて作り上げた下地とは何か?
 
 それはつまり、努力、厳しさ、小さなことをコツコツと、嘘をつかない練習だ。この下地に土台、基盤として思いやり、団結、まとまり、といった「人のために」という要素が加わり、やっと「楽しさ」「魅力」が分かる。自分が楽しくなければならないし、人を魅了させるには自分自身で魅力を感じていなければいけない。
 
 そして、その逆側に「直感」や自分らしさ「自己流」が必要となる。
 
「福岡は良い!」
 
 ある講演者がそう言っていた。福岡には「顔を見ながら商売をする人がまだいる」。福岡は「自分を一番見つめやすい」。古き良き日本であり、アジアがすぐそこにあり、市場が直ぐそこにある。そして生活と生活の営みが芸術である。
 
 それが福岡だ、と。
 
 福岡で出会った数多くの人たちから気付きをもらった。
 
 僕に足りないのは、もっと「知る」こと。それには、サッカー畑で走っているだけではダメなのである。僕の住んだ福岡での5年間が、今ここに活かされている。
 
「ありがとう福岡」
 
 プロサッカー文化が根付き、愛され、文化と呼ばれるよう、僕も日本の、いやアジアのサッカー発展に発言できるサッカー人になれるよう下地を再度、作っていきたい。
 
2019年3月23日
三浦泰年
 
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