坂元の守備が急成長したふたつの理由
キャンプ中だけで、坂元の守備が急成長した大きな理由は2つある。
1つは、今季の山形がエルシオ新フィジカルコーチを招聘し、どこよりも厳しいキャンプを行なってフィジカル強化に努めてきたことだ。それを乗り越えてきた坂元は「キャンプのきつい練習の中で、自分の体力も大学の時より断然ついてきた」と、単純にスタミナが増して身体のキレが良くなっている。
2つ目は、シャドーの選手にもアグレッシブな守備を細かく求める木山監督のスタイルがマッチしたことだ。その指示は、相手のスタイルに合わせた追い込み方やパスコースの切り方など細かいが、大学時代は守備タスクをほとんど負わなかった坂元にとって、逆にそれがありがたかった。細かく求められる役割をスポンジのように自分のものにする吸収力と、守備タスクを忠実にこなすだけの実行力も坂元は持ち合わせていたようだ。「最初は守備のやり方に戸惑っていたけど、今では出来てきている」と自信を漲らせて話している。
1つは、今季の山形がエルシオ新フィジカルコーチを招聘し、どこよりも厳しいキャンプを行なってフィジカル強化に努めてきたことだ。それを乗り越えてきた坂元は「キャンプのきつい練習の中で、自分の体力も大学の時より断然ついてきた」と、単純にスタミナが増して身体のキレが良くなっている。
2つ目は、シャドーの選手にもアグレッシブな守備を細かく求める木山監督のスタイルがマッチしたことだ。その指示は、相手のスタイルに合わせた追い込み方やパスコースの切り方など細かいが、大学時代は守備タスクをほとんど負わなかった坂元にとって、逆にそれがありがたかった。細かく求められる役割をスポンジのように自分のものにする吸収力と、守備タスクを忠実にこなすだけの実行力も坂元は持ち合わせていたようだ。「最初は守備のやり方に戸惑っていたけど、今では出来てきている」と自信を漲らせて話している。
6~7人でシャドーの2枠を争う、例年以上に厳しいポジション争い。木山監督は「高いレベルの競争の中で誰が試合に出るかとなれば、より点数を取れて、より守備が利いている選手」と、その選考基準を話している。
当然一番は、点を取る能力が求められるが、早々と2試合連続でクリーンシートを達成した今年の守備力は、前線の守備貢献によるものも大きく、シャドーの守備能力も決して疎かにはできないのだ。
現状の坂元のスタメン起用は、試合で結果を出しているだけでなく、攻守両面で利いているプレーの質まで評価されてのものだと言って良いだろう。それを裏付けるように、指揮官が彼に寄せる期待も十分に大きいようだ。
「本当にポテンシャルのある選手。プレーの余裕もできてきて、日々進歩している。もっともっと良くなるはず」
22歳、大卒ルーキーのさらなる進化に注目だ。
取材・文●嶋 守生(フリーライター)
当然一番は、点を取る能力が求められるが、早々と2試合連続でクリーンシートを達成した今年の守備力は、前線の守備貢献によるものも大きく、シャドーの守備能力も決して疎かにはできないのだ。
現状の坂元のスタメン起用は、試合で結果を出しているだけでなく、攻守両面で利いているプレーの質まで評価されてのものだと言って良いだろう。それを裏付けるように、指揮官が彼に寄せる期待も十分に大きいようだ。
「本当にポテンシャルのある選手。プレーの余裕もできてきて、日々進歩している。もっともっと良くなるはず」
22歳、大卒ルーキーのさらなる進化に注目だ。
取材・文●嶋 守生(フリーライター)