シーズン275本のクロスを供給! 熊本から来た男、田中達也はガンバの起爆剤となれるか

カテゴリ:Jリーグ

竹島麻里子

2019年03月01日

「自分はサイドでしか生きることができない」

 ガンバでサイドを務める選手は、元日本代表の倉田秋をはじめ、藤春廣輝、米倉恒貴、オ・ジェソク、さらには昨季途中にレノファ山口から加入してブレイクした小野瀬康介など多士済々。彼らとの競争に勝たなければ、レギュラーの座は奪えない。田中はどのポジションで勝負しようと考えているのか。

「キャンプでは主にサイドバックに取り組みました。個人的に学ばないといけないと思っているのは、ディフェンスのところ。1対1で対峙しているときのディフェンスもそうですが、ボールが自分のサイドにない時のディフェンスポジションについてはチームメイトからも要求されているので、そこは伸ばしていきたい。守備の技術を上げていければ前も後ろも対応できる選手になれる。サイドであれば、左右関係なくサイドバックもサイドハーフも、3トップの脇でも、全部できるようになりたい。自分はサイドでしか生きることができないので」

 そして田中がもっともこだわりを持っているのが、ほかでもない「クロス」だ。

「自分はゴールよりアシストのほうが好きなので、どれだけクロスを上げることができるかにこだわりたい。去年はJ2で275本のクロスを上げることができました。今季は、もっと質にもこだわっていきたいですね。抜き切って上げたり、相手が前にいても当たらないように抜き切らずに上げたり、ちょっとずらしてコースを作って上げたり。いかにチャンスを作れるかで、出番が来るかも決まると思います」

 
 開幕戦で田中が供給したクロスは3本。1本目と2本目はともに高い位置で相手を押し込んでからのクロスで、しっかりチャンスに繋げた。そして3本目のクロスが相手DFとGKの連携ミスを誘い、藤春のゴールに結びついたのだ。「ラッキーでしたね。でもクロスの質が良くなかった。それでもチャンスの数を作った結果、得点が生まれたとポジティブに考えています」と話し、「これからもクロスの回数、質にこだわっていきたい」と力を込めた。

 今季のガンバのスローガンは「GAMBAISM」。はたして田中にとっての“ISM”とはなんなのか。

「やる気は自分の持ち味のひとつ。闘う、とか、熱い言葉が好きです。そういう言葉通りのプレーでないと自分は生き残れない。ガンバのアカデミー出身の選手はみんな巧いので、自分は闘う部分や、最後まで走り切り、頑張ることがマストだと思っています」

 サイドで闘う男、田中達也。土曜日の第2節・清水エスパルス戦での出番を掴むか。なにを置いてもそのクロスに注目だ。

取材・文●竹島麻里子(フリーアナウンサー)
【関連記事】
【G大阪】開幕戦で見せた「諸刃の剣」。ツネ&ヤットはいかなる打開策を見出したのか
【J1採点&寸評】G大阪2-3横浜|1G1Aの仲川がMOM!強烈ミドル弾の三好も高評価!!
【G大阪】ガンバ最強助っ人はいったい誰? 遠藤保仁の回答が超意外だった
【美女チア】ピッチの女神たち!『ガンバ大阪チアダンスチーム』を一挙に紹介!
【黄金世代】第2回・遠藤保仁「それは、桜島からはじまった」(♯1)

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ