大迫の前線でのタメは、攻撃の流れを作るためにはなくてはならないもの
つまり、それは絶対的なエースになっているという証でもある。
大迫は、トルクメニスタン戦で臀部を痛め、約2週間の治療と休養を経て、ベトナム戦で時間限定ながら実戦的な調整をした。コンディションを確認することができただろうし、ベトナム戦から中3日空くので、28日のイラン戦はおそらく良い状態で臨めるだろう。
大迫は、トルクメニスタン戦で臀部を痛め、約2週間の治療と休養を経て、ベトナム戦で時間限定ながら実戦的な調整をした。コンディションを確認することができただろうし、ベトナム戦から中3日空くので、28日のイラン戦はおそらく良い状態で臨めるだろう。
準決勝の対戦相手イランはフィジカルが強く、ここまで5試合無失点と守備が堅いチームだけに大迫の前線でのタメは、攻撃の流れを作るためにはなくてはならないもの。決勝トーナメントのサウジアラビア戦、ベトナム戦とセットプレーでの得点だけに終わっているだけに、大迫絡みのコンビネーションプレーで多くのチャンスを作れるだろうし、そうなれば得点する確率もより高くなる。もちろん守備でも貢献してくれるだろう。そういうエースがゴールして勝てば、チームにより勢いがつく。今大会では日替わりヒーローみたいな選手が出てきていないだけに、エースが試合を決める可能性が高い。チームは点を取るべき選手が取れば、それだけでグッと盛り上がるものだ。
ベトナム戦での大迫の「18分間のプレー」は、日本代表にとって明日のための希望になった。イラン戦に向けて、選手たちはより自信を膨らませることができたに違いない。
文●佐藤俊(スポーツライター)