８月20日には天皇杯の３回戦が行なわれたけど、ひどい有様だったね。前回大会の覇者F・マリノスはギラヴァンツを相手に延長戦までもつれ込んで、結局、終了間際の失点で２-３と敗れた。アルビレックスも延長戦まで戦い、V・ファーレンに１-２の逆転負け。レイソルはジェフにPK戦の末に敗れ、リーグで好調のフロンターレは愛媛に０-１の完封負け。レッズもザスパクサツに１-２と競り負けるなど、多くのJ１クラブが大会から姿を消した。
 
　２回戦でもベガルタが関西リーグの奈良クラブに、アントラーズはJFLのソニー仙台FCに、ヴィッセルにいたっては大学生の関西学院大に、それぞれ勝てなかった。
 
　これはとんでもないことだし、もはや偶然では片づけられない事態だ。これで決勝戦に無理やり人を集めて、スタンドが満員になったとしても、大会が成功したとはとても言えない。J２のクラブがJ１勢を相手に健闘した？　それで本当にいいと思っているとしたら、もうお手上げだね。以前、J１のプレミア化構想なんて話もあったけど、今やジョークにもならないよ。
 
　こんなことが他の国で起きれば、リーグのトップに立つ人間は辞任に追い込まれるよ。チェアマンはJ１の社長を集めて、本当にやる気があるのかと、ファンに失礼じゃないかと問い詰めてもいいと思う。
 
　J１の各クラブは、もはやJリーグのことしか頭にないのかな？　天皇杯だけでなく、ACLもナビスコカップも軽視しているなら、もうやらなくていいよ。それでも続けるなら、全部タダにすべき。
 
　アギーレも今後、天皇杯を視察すると思うけど、そこでJ１クラブがまた情けない戦いをするようなら、協会幹部の人たちも「世界で勝ってくれ」なんて、とても言えないでしょ。それじゃあ、随分と都合のいい話だからね。
 
　とにかく、勝ち残っているJ１クラブには、プライドを持って戦ってほしいよ。