新生・日本代表の中核として期待される中島翔哉の去就も、この冬の注目点である。

　12月の中旬にポルティモネンセの会長が「プレミアリーグのクラブ、ウォルバーハンプトンに８割方決まった」と発言したが、未だ決定には至っていないようだ。クラブが設定している移籍金が2000万ユーロ以上と想定され、高額すぎることがネックだとされている。

　年末には現地紙が「ポルトも獲得に乗り出す」と報じるなど、複数の移籍先が候補として挙げられている。

　これまで、プレミアリーグのウエストハム、サウサンプトン、ラ・リーガのセビージャ、ブンデスリーガのドルトムント、ヴォルフスブルク、そしてウクライナのシャフタール・ドネツクなど、複数のクラブがスカウトを派遣したとのことだが、はたして今冬で成立するか。争奪戦の行方が気になるところだ。

　さらに、現在オランダのエールディビジでプレーする堂安律についても、その動向をマンチェスター・シティやアヤックス、そしてブンデスリーガの複数のクラブなどが追っているという。だが、オランダ・メディアによれば、フローニンヘン側は今冬の移籍には乗り気でないようだ。

　これら日本代表選手のこの冬の動きに向けて、大きなネックになるのがアジアカップだ。同大会は１月５日から２月１日まで開催されるため、手続きやメディカルチェックがスムーズに行なえず、またチーム合流も遅くなるのは確実である……。

　冬の移籍市場は、本格的に動き始めた。日本代表の将来にも影響を及ぼす可能性もある「サムライ」たちの動向に注目したい。