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たとえ昇格の権利はなくとも――J2で3位に躍進する町田が目指すのは、あくまでも「一番上」だ

カテゴリ:Jリーグ

郡司 聡

2018年11月07日

終盤戦にきても“日替わりヒーロー”が出現する競争力は追い風だ

日替わりヒーローの出現は、相馬監督は良い意味で悩ませているはずだ。写真:徳原隆元

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 また福岡戦で決勝点を奪ったD・バブンスキーにとって、ゴールは8節のロアッソ熊本戦以来、約8か月ぶりだったように、終盤戦にきても、“日替わりヒーロー”が出現。チーム内の競争力も高まっていることも、残り2試合の追い風になるはずだ。
 
 今季最後のアウェーゲームである41節は、愛媛FCと対戦。川井健太監督の下、残留争いから抜け出し、チーム状態も復調しているため、現在の愛媛は決して侮ることはできない。ベテランの土岐田洸平が「終盤戦はどこも上位を食ってやろうという強い気持ちで戦ってくる」と話しているように、ホーム最終戦での勝利に燃える愛媛とは、ギリギリの攻防を強いられることになりそうだ。
 
 そして今季最終戦は、ホームで東京ヴェルディとの『東京クラシック』。アウェーでの前回対戦では4-1の快勝を収めているものの、戦況に応じて選手の立ち位置を変えてくる東京Vと、コンパクトな陣形が生命線である町田とは、戦術的な相性が決して良いとは言えない。
 
 町田としては、相手の立ち位置の変化への“対症療法”ではなく、前回対戦のように、攻守両面で複数人がボールに関わり、奪ったボールをスピーディなショートカウンターにつなげるチームスタイルを実践することが勝利につながる。自らアクションを起こして、相手を凌駕する――。J1参入プレーオフ圏確保に燃える東京Vが相手ならば、なおさら受け身に回ることは得策ではない。
 
 ラスト2試合でのチームの目標は、あくまでも「一番上」。11得点でチーム得点王である中島は、「今の僕たちには優勝という目標がある。このメンバーで戦えるのも、残り2試合。悔いがないように戦いたい」と話し、J2制覇への強い意欲を示した。
 
取材・文●郡司聡(フリーライター)
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