【J2】細部を突き詰める「反町イズム」が原動力 松本山雅は『弱くても勝てます』

カテゴリ:Jリーグ

熊崎敬

2014年08月04日

「犬の散歩が怪しいんだ」と、スタッフにスパイへの警戒を呼びかける。

チームに勝利をもたらしているのは、細部を突き詰める、何事も徹底するという反町監督の哲学だ。 (C) SOCCER DIGEST

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 細部を突き詰める、何事も徹底するという反町の哲学は、試合はもちろん、ピッチ外まで支配する。
 
 例えば、選手がピッチで倒れたときのドクターの反応が非常に早い。
 例えば、前半が終わるや否や、スタッフがトレーに乗せた疲労回復のドリンクを引き揚げてくる選手たちに与える。
 そして、これは試合中のことだが、キーパーの村山がちょっとしたところで1秒、2秒、時間を稼ぎ、守備に追われる仲間たちに休養を与える。
 
 反町は非公開練習の際、「犬の散歩が怪しいんだ」といってスタッフにスパイへの警戒を呼びかける。油断も隙もない。その監督の姿勢が、スタッフや選手にも染み込んでいるのがよくわかる。
 
 磐田のようなテクニックはない、名前もない、お金もない。だが松本は細部の徹底を日常化することで、不利な中から勝点の鉱脈を見つけ出すのだ。
 
 サッカー版『弱くても勝てます』を地で行く松本山雅。反町康治の軍団が、一歩、また一歩とJ1昇格に近づいている。
 
取材・文:熊崎敬
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