「僕、泣き虫なんで」涙のカリスマ・梅崎司が挑む因縁の舞台――ルヴァン杯決勝

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2018年10月26日

「感情豊かなのは自分らしいと思うし、いつもそうありたいと思う」

今季、湘南ではリーグ戦24試合・2得点。ルヴァンカップでも準決勝第2レグで120分フル出場で決勝進出に貢献した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 うれし涙。悔し涙。心が触れ合った時の感動の涙。自身を「エモーショナルな人間」という梅崎は溢れる喜怒哀楽をぶつけ、表現し続けた。この姿が多くのサポーターの心を打った。梅崎にとって、サポーターは自分以上に喜び、悲しみ、悔しがってくれる大切な仲間となった。
 
 梅崎司と涙。
「僕、泣き虫なんで(笑)。ただ感情豊かなのは自分らしいと思うし、いつもそうありたいと思います。喜怒哀楽を包み隠さず……隠すことも嫌いなんで(笑)。そうやって人とつながっていきたいんです」
 
 梅崎司ほど涙の似合う選手はいない。その流す涙こそ梅崎司の歴史そのものだ。
 
 タイトルに関して「どこか他人事だった」と言う梅崎。しかし、今回は堂々と主力のひとりとして、横浜F・マリノスとのファイナルに臨む。
 
「7年前の決勝とは意味が違います。自分がチームの中心としてプレーしている意識はありますし、湘南はいま変貌を遂げようとする時期を迎えています。チームが毎試合、成長しているのを実感していますし、プロセスも今までと違います。ただ決勝に行くだけじゃない。これからもっと大きく成長し、進化を遂げるための決勝の舞台だと思います」
 
 31歳を迎えた梅崎はチームとともに一歩、一歩、成長を感じ、踏みしめるように進んできた強い自負がある。
 
 その梅崎を「努力という言葉が似合う」と話すのが大分トリニータ、浦和で長くチームメイトだった西川周作。「あの準決勝の涙は共感できます。あの涙は優勝してもう一度、流してほしい。場所も埼スタだしね(笑)」
 
 7年越しのリベンジとなるルヴァンカップ決勝の舞台。『涙のカリスマ』梅崎司は新たな歴史を切り拓く。
 
文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
 
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