「観ていて胸が熱くなった」英誌・熟練記者が初陣快勝の森保ジャパンを褒めちぎる!

カテゴリ:日本代表

マイケル・プラストウ

2018年09月13日

理想的なスタート。出来過ぎではないだろうか

2度の得点機で決め切れなかった堂安だが、A代表のデビュー戦で鮮烈なパフォーマンスを連発した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 戦前の予想をはるかに超える出来だったコスタリカ戦をどう評価すべきか、むしろこちらが困ってしまうほどだ。
 
 ワールドカップ戦士がことごとく招集を見送られ、あまりにもメンバーが変わり過ぎていたし、連携やコンビプレーにはまるで期待していなかった。それがどうだ。個人の“品評会”としては最高の競争になっていたし、組織的な側面から見ても、評価できるポイントが少なくなかった。もう何年も一緒にやっているチームのように同じ絵を描けていたように思う。シンプルだ。「楽しく、攻撃的に、観客をわくわくさせるフットボールをしよう」が、合言葉のようだった。
 
 今回招集を見送られた乾貴士や柴崎岳、昌子源といえども、すんなり新チームに入って活躍できないかもしれない。そう思わせるほど、コスタリカ戦に出場した若きサムライたちのパフォーマンスはエネルギッシュだった。10月の2連戦(パナマ、ウルグアイと対戦)では、あらゆるポジションで高次元のバトルが繰り広げられるだろう。最高のシチュエーションではないか。乾vs中島、長友佑都vs佐々木、香川真司vs南野、原口元気vs堂安……ファンのみなさんも楽しみでしょうがないはずだ。

 
 北海道地震の影響でチリ戦が中止となった。森保監督と選手たちはこのコスタリカ戦一本に絞り込んで、長い時間をトレーニングに費やすことができたのだ。とはいえ、短期間は短期間。よくぞここまで磨いたものだと、感心させられる。
 
 正直言ってコスタリカは強い相手ではなかったし、日本の守備を窮地に追い込むようなビッグタレントもいなかった。しかしながらその事実を差し引いても、森保ジャパンの魅力的な攻撃的フットボールを目の当たりにし、私の胸は熱くなったのである。これからどれだけ連携が練磨されていくのか楽しみだし、間違いなくアジアカップでも質の高いフットボールを見せてくれそうだ。
 
 これほどの理想的なスタートを切るとは……。出来過ぎではないだろうか。
 
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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。
 
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