コスタリカ戦で見せた日本代表の戦い方は、個人的にも好きなスタイルだよ。全員が頑張るのは、現代サッカーでは非常に大事。それをうまく表現できたんじゃないかな。
 
　今回は日本の綻びがあまり見られなかったけど、強いチームと戦う時にどうなるかは見てみたいところだね。90分間あのペースでやるのではなく、リズムを変えるプレーを要求された時にどう対応するのか。パナマ、ウルグアイと対戦する10月の２試合は、そのあたりがポイントになりそうだ。
 
　パナマはコスタリカみたいに守備的に戦ってくるかもしれないけど、ウルグアイは攻撃陣にも世界有数のタレントを揃えている。この強豪国を相手にどんな戦いをするか興味深いよ。
 
　個人的には、コスタリカ戦で活躍した選手はもちろん、途中から出てきた選手たちも継続して招集してほしいと思っている。今回は震災の影響でチリ戦が中止になったので、そこで使おうと思っていた選手もいたはず。彼らの位置付けを確認したいからだ。
 

　コスタリカ戦は、ロシア・ワールドカップの主力選手がいなかったけど、出場した選手たちが「主力組はいらないよ」と言わせるくらいの気迫を見せていたよね。代表引退を発表した長谷部たちの代わりに、チームを引っ張る選手も出てくると思う。そういう意味でも、今回のメンバーには期待したいんだ。
 
　とはいえ、ベテランの力も必要だ。コスタリカ戦では前半にちょっと停滞した時間があったから、そのあたりをどうやって締めるかは反省点でもある。ベテランの力は、そういう時に活きるものだからね。
 
　森保監督も今回の若手中心のメンバーだけで行こうとは思っていないだろう。10月には、ロシア・ワールドカップで主力を担ったベテラン選手も招集するはずだ。今回のコスタリカ戦で言えば、槙野や青山、ＧＫの東口あたりがベテランと言える存在だけど、彼らのポジションにロシアの主力組を当てはめるんじゃないかなと思う。吉田が槙野のところに入ったりね。
 
　いずれにせよ、コスタリカ戦の快勝スタートは、大きな期待感を抱かせるものだった。次の強化試合もそうだし、来年１月のアジアカップに向けてどんなチームになっていくのか。どんどん競争を活性化して、チーム力を高めていってほしいね。

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