不振のエースを使い続けた指揮官の覚悟
不発が続くエースの起用法などを問われ、ユン・ジョンファン監督はこう答えていた。
「自分の経験から言えば、体力的な問題ではない。以前と比べると運動量が少なくて、相手に捕まえられている。動きながら、チャンスを仕留めないといけない。監督の立場として、今は(ゴールを)待っている状況。健勇ぐらいの選手は、今のウチにはいない。チームのエースとして、やらないといけない」
発破をかけ続けていた杉本が決めたことは、指揮官にとっても大きな喜びだったに違いない。
「自分の経験から言えば、体力的な問題ではない。以前と比べると運動量が少なくて、相手に捕まえられている。動きながら、チャンスを仕留めないといけない。監督の立場として、今は(ゴールを)待っている状況。健勇ぐらいの選手は、今のウチにはいない。チームのエースとして、やらないといけない」
発破をかけ続けていた杉本が決めたことは、指揮官にとっても大きな喜びだったに違いない。
C大阪は、一度は同点に追いつかれながらも、選手たちに積極性が出始めた後半に盛り返し、64分に多くの選手が連動して、最後はソウザが技ありのゴール。68分には、得点源としているセットプレーから、高木俊幸にゴールが生まれた。
8試合ぶりの白星を飾ったことは、C大阪にとって何よりの明るい材料であるが、主力組が前節の札幌戦から取り組み始めた3-4-2-1の布陣には、まだ多くの課題が残っている。1トップで出場を続ける杉本にとっても、意識している2シャドーとの距離感など、まだまだ改善の余地がある。
「明日になれば、今日のゴールは過去のこと。次に決められるかが大事になってくるし、ここからは、また自分次第」
4年後のカタールW杯出場を目指す25歳は、久しぶりの得点にも感慨に浸ることなく、中3日で挑む次節、アウェーでのV・ファーレン長崎戦を早くも見据えている。