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【釜本邦茂】あそこまでコロンビアを追い詰めたのに1点差… 勝ったからこそ苦言を呈したい!

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年06月20日

決定力という課題を強豪相手の勝利に埋没させてはいけない

本田は途中出場で前線のアクセントとなって攻勢を促した。73分にはCKから大迫の決勝ヘッドをアシスト。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 それに、日本は前半、数的優位に立ったにもかかわらず、ちょっと各駅停車のようなつなぎで攻撃にスピード感がなかった。これもコロンビアに同点に追いつく隙を与える要因になったと思う。

 しかし、後半になって積極的に裏へ出て行く姿勢が見られると、ようやくゴールにつながるような形も生まれ出した。相手の運動量が後半半ばを過ぎてからガクッと落ちたのも、ここで十分に敵陣に押し込めたからだろう。

 だからこそ、あと1本、2本、しっかりフィニッシュを決めきれていれば……。シュートチャンスをどんどん作っていくのは良いんだけど、きっちり枠の中に飛ばしていかなければ、これからの試合で苦戦するのは目に見えている。

 やはり、勝つには勝ったが、この決定力という課題を強豪相手の勝利の中に埋没させてしまってはいけない。相手は90分のほとんどを10人で戦っているわけで、日本は次のセネガル戦では、11人の相手に対してどういう崩しを見せられるのか。そして、数的同数の中でもきっちりとゴールを決めていけるのか。そういう問題が出てくる。

 一方で、明るい材料と言えるのは守備面だ。ディフェンス陣は相手が10人になったこともあるけど、目立ったミスもなく後半は大迫の勝ち越しゴールが生まれるまでの波状攻撃をしっかりと後押ししていた。同点にされたセットプレーは課題と言えるけど、最後は相手の反撃を粘り強く凌ぎ切ったと思うよ。危ない場面はあったけど、しっかり身体を張った守りができていた。
 
 そして、途中出場の本田も久々にセットプレーで存在感を発揮した。スタートからとなると、やや運動量に不安を抱えていたけど、相手も動きが落ちて、本田が前線で良いアクセントになる場面もあった。西野監督は、本田の良い使い道を見つけ出したと言えるよ。

 それから忘れてはいけないのは、原口の献身的な守備だろう。タッチライン際を幾度も上下動したあのエネルギーは、最後まで落ちなかったし、終盤のピンチの場面でも随分チームを助けていた。あとは、なんとか彼本来の持ち味である突破力をゲームの中で活かしてほしいね。
 
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