リベンジか、返り討ちか。コロンビア戦で日本の勝機はどこに?

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2018年06月18日

攻撃面で切り札になるのは…

冷静なスタンスで練習をこなす柴崎。ワールドカップの舞台でも輝けるか。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 ポゼッション率を高めて、流れの中からゴールを奪える可能性は極めて低い。想定されるのは日本が押し込まれる展開で、敵のペナルティエリアに侵入するのさえ苦労するはずだ。
 
 徹底したいのは、ゴールへの欲を出して前掛かりになりすぎないこと。相手が前線からプレスをかけてこないようなら攻め急がず、最終ラインやボランチでボールを回して時間を稼ぐのもひとつの手段だろう。
 
 攻め倒すなんて正攻法は捨てるべきだ。いかに賢く守って、いかに賢くボールを回すか、冷静な判断が必要になる。
 
 では、効率良くゴールを奪うためにはどうするか。今の日本でもっとも可能性を感じるのは柴崎岳のセットプレー。3月のウクライナ戦でのアシスト、6月のスイス戦でのCK、パラグアイ戦でクロスバーに直撃したFKやオウンゴールを誘発したCKなど、このMFの右足からチャンスが生まれそうな予感はする。
 
 あとは早いうちにミドルでもなんでもいいから、シュートを打ちたい。打たなければ何も起こらないということを肝に銘じておくべきだ。2点は無理でも、1点を取れるチャンスはあるはず。そこでしっかりモノにするか否かで展開はだいぶ変わってくる。
 
 とにかくコロンビアがこの初戦にピークを持ってこないことを願うばかりだ。上位進出を狙うコロンビアと、まずは勝点1の日本とでは設定目標が違う。だとするなら、コロンビアが試運転の状態のまま日本戦に臨むケースもありそうなので、そこに期待したい。
 
 さらに言えば、いくつかの運──例えばコロンビアが決定機を外すなど──に恵まれれば、日本の勝機はより高まるだろう。「運頼み?」と思う方もいるかもしれないが、番狂わせを演じるためにはそういうファクターもかなり重要になってくる。
 
 内容など関係ない。選手たちにとっては、食うか、食われるかのどちらか。それがワールドカップという舞台だ。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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