J2首位! 大分指揮官が目指す理想のスタイルは「広島のコーチ時代に…」

カテゴリ:Jリーグ

梶山大輔(サッカーダイジェスト)

2018年05月11日

「引き続きパワーを貸していただき、みんなで笑ってシーズンを終えたい」

この勢いのままJ1昇格を果たし、ペトロヴィッチ監督との“師弟対決”を実現できるか。片野坂監督も意気込みを見せている。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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――ペトロヴィッチ監督とは連絡を取り合っていますか?

「今はシーズン中なので、あまり……。ただ、ペトロヴィッチさんが札幌の監督に就任された際に、通訳の方とメッセージのやり取りをしました。その時に、『試合を観ています。頑張ってください』と本人がおっしゃっていると聞いて、すごく嬉しかったです」

――札幌の試合は観ますか?

「観ていますよ!! シャドーの三好(康児)選手とチャナティップ選手が起点となり、幅のある攻撃ができていますよね。あの“可変システム”を機能させるには、シャドーが肝になります」

――新加入の選手もすんなりと馴染みました。特にダブルボランチの丸谷(拓也)選手、宮阪(政樹)選手は、いまやチームの中心です。

「広島で指導した丸谷は、戦術への理解があってポジショニングが巧みです。指導する前から、すぐ適応するだろうなと、計算できましたよ。キック精度と展開力に優れる宮阪は、守備もアグレッシブにやってくれる。ふたりとも、まるでこのチームで長年プレーしているかのようです」
 
――宮阪選手は6節の讃岐戦(○2-1)で超ロングFKを決めました。

「年に1回入るかどうかという素晴らしいゴールでした。彼のプレースキックは、チームの大きな武器になりつつあります」
 
――丸谷選手に細かく指示していることは?

「広島では、ビルドアップ時にボランチのひとりが最終ラインに下りて、必ず4バックになっていました。ただ大分では、ダブルボランチを崩さず3バックを維持するケースもあります。その使い分けについて話し合いました」

――状況に関係なく3バック+ダブルボランチを崩さないことには、どんなメリットがありますか?

「ボランチの片方が上がれるので、攻撃に厚みが出ます。試合の流れや相手によって選択してほしいですし、徐々にできるようになってきている実感はあります」

――ボランチふたりの活躍次第で、J1昇格も見えてきます。

「もちろん、そこを目指していますが、まずはJ1参入プレーオフ出場圏内の6位以内に入ること。今は首位ですけど、これから32試合もあるので先は読めません。だからこそ、自分たちのサッカーをしっかりとやり切ることが大事。そのスタンスは変えません」

――とはいえ、昨季から大きく進歩しています。

「J2昇格1年目の昨季は“22位からのスタート”で、残留が絶対的な目標でした。ひとまず残留ラインとして設定した勝点45を達成しようと。結果的に、それを30節でクリアして9位でフィニッシュできた。6位の千葉との勝点差は4で、昇格プレーオフ進出も十分狙えました(編集部・注/千葉は勝点68、大分は勝点64だった)。昨季の出来を踏まえて、今季は6位以内に入れるであろう“勝点70”を目標としています」

――6年ぶりのJ1昇格を期待しているサポーターも多いはずです。

「十分理解しています。目の前の試合で着実に勝点3を積み上げていくには、皆さんのサポート、応援が本当に力になります。引き続きパワーを貸していただき、みんなで笑ってシーズンを終えたいです」

――J1の舞台で、ペトロヴィッチ監督との“師弟対決”を実現できたら最高ですね。

「是非やりたいです。夢で終わらせないように頑張ります!!」

取材・文●梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)
 
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