日本代表は要警戒! W杯対戦3か国の「秘密兵器」とは?

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2018年05月05日

サールとウリベはセネガルとコロンビアの新風を。

セネガル代表はマネ、ケイタ、ニアングなど一線級のウイングを擁しているが、このサールの打開力も侮れない。(C)Getty Images

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■セネガル代表編
イスマイラ・サール
(20歳/FW/レンヌ所属)
 
 ワールドカップの大舞台で大きなことをやってのける可能性を秘めた若武者が、イスマイラ・サールだ。現在20歳。185センチの大型ウイングで、所属するレンヌでは今シーズンここまでリーグ・アンの22試合に出場して5得点・4アシストを記録している。
 
 サールがフットボールを始めたのは、首都ダカールから北東へ約15キロ、ドゥニ・ビラム・エンダオという町にある「アカデミー・ジェネラシオン・フット」のユースチーム。このアカデミーはフランスのメスの後援を受けており、メスはここから発掘したセネガル人選手をクラブで育成し、セネガル代表にも何人も送り込んでいる。ベテランのパピス・シセ(現在は中国の山東魯能泰山に所属)、現代表のマネやディアフラ・サコなどが代表格だ。
 
 サールもそのひとりで、15-16シーズンにセネガル2部リーグで活躍し、チームを1部昇格に導いた後、メスに見込まれてプロ契約を結んだ。すると、1年目からその才能を発揮。パリSG戦やマルセイユ戦での活躍により、フランス国内でも一躍注目されるようになった。そしてシーズン後、レンヌに1800万ユーロ(約23億4000万円)という大金で引き抜かれたのである。
 
 17年1月にデビューした代表でも着実に地位を高めており、ロシアの地で一気に国際的名声を勝ち取っても不思議はない。
 
文:アグバクリー・エンディアイエ(マント・アクトゥ・ネット)
翻訳:結城麻里
 
■コロンビア代表編
マテウス・ウリベ
(27歳/MF/クラブ・アメリカ所属)
 
 マテウス・ウリベはテクニックと身体能力を兼備し、本職のセントラルMFに加え、サイドハーフや右SBも遜色なくこなすマルチプレーヤーだ。
 
 そのポリバレントな能力を存分に発揮したのが、3月のフランス戦だ。負傷離脱中だったファン・ギジェルモ・クアドラードに代わって4-2-3-1の2列目右サイドでスタメン出場すると、後半から4-3-3の右インサイドハーフにシフト。ドリブル突破や正確な繋ぎのパスで逆転勝利に貢献した。
 
 コロンビアのメデジン生まれながら、10-11シーズンにアルゼンチン2部のデポルティボ・エスパニョーラでプロデビュー。その後、母国のエンビガドとデポルテス・トリマを経て、2016年には名門アトレティコ・ナシオナルへ移籍。同年のコパ・リベルタドーレスを制し、クラブワールドカップでは鹿島アントラーズとも対戦した。
 
 南米予選ではわずか2試合の出場に止まったが、今シーズンから加入したクラブ・アメリカでは中盤が主戦場ながら公式戦通算で11ゴール・2アシストを記録。フランス戦の活躍もあり、ここにいて一気にレギュラー候補に名乗りを上げている。
 
文:ファビアン・ロッソ
翻訳:チヅル・デ・ガルシア
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2018年5月17日号より加筆・転載
 
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