「1000年後」を「100年後」と言い換えた真意は?
最近、面白い本を読んだ。5匹のネズミと鶏と豚と牛が、人間と一緒に暮らしている話だ。
登場人物の動物たちのうち、ネズミだけが屋敷の中に住み、鳥と豚と牛は外で飼われている。ネズミはお祖父さんとお婆さんの話をスパイの様に鳥と豚と牛に流す。
ある日お婆さんが「鳥スープが飲みたい」と言えば、ネズミは鳥に「隠れろ」と教え、「ポークを友人にご馳走しよう」と聞けば豚に「調子の悪い振りをして寝てろ」と言って、「皆にローストビーフをおもてなししたい」と聞けば牛に「逃げた方が良い」と情報を流していた。
ある日、2人はネズミ取りを家に仕掛けた。5匹のネズミは怖くなり鳥に相談した。豚に相談し、牛にも相談した。
答えは鳥も豚も牛も聞いてはくれたが、ネズミ取りは「俺らには関係ない」という答えであった。あくる日、お腹の空いたネズミがオヤツを口にネズミ取りに掛かり死んでしまった。
それを4匹のネズミが肩を組みながら悲しんでいると、それを見たお婆さんが気絶していまい病院に運ばれてしまった。少し良くなったのでお爺さんは鳥スープを作り、お見舞いに来てくれた人たちに豚の丸焼きをおもてなした。
それでもお婆さんは亡くなり、葬式に来てくれた人たちにローストビーフを……。3匹の鳥、豚、牛は3匹とも亡くなった。
人の事を考えましょう。
自分の事だけ、自分の事しか考えていないからそうなってしまった、という話だ。
「そうか~ 大変だな~」
でもそんな事、俺には関係ないからな……、ネズミはスパイの様に伝えてあげていたのに……。最近、そんな人が増えた? いろんな事が便利になっている世の中。
スティーヴン・ホーキング博士は、「地球は1000年後に滅びる」と言った言葉を「100年後」と言い換えて亡くなった。
本当なのか分からないが、きっと彼はそんな事が言いたいのでは、と勝手に考えてみた。近い将来、運転手のいないタクシーに乗り、町から町へ空間を走り移動する時代が来るかもしれない。
楽しみのようで正直、怖い……。
2018年4月20日
三浦泰年
登場人物の動物たちのうち、ネズミだけが屋敷の中に住み、鳥と豚と牛は外で飼われている。ネズミはお祖父さんとお婆さんの話をスパイの様に鳥と豚と牛に流す。
ある日お婆さんが「鳥スープが飲みたい」と言えば、ネズミは鳥に「隠れろ」と教え、「ポークを友人にご馳走しよう」と聞けば豚に「調子の悪い振りをして寝てろ」と言って、「皆にローストビーフをおもてなししたい」と聞けば牛に「逃げた方が良い」と情報を流していた。
ある日、2人はネズミ取りを家に仕掛けた。5匹のネズミは怖くなり鳥に相談した。豚に相談し、牛にも相談した。
答えは鳥も豚も牛も聞いてはくれたが、ネズミ取りは「俺らには関係ない」という答えであった。あくる日、お腹の空いたネズミがオヤツを口にネズミ取りに掛かり死んでしまった。
それを4匹のネズミが肩を組みながら悲しんでいると、それを見たお婆さんが気絶していまい病院に運ばれてしまった。少し良くなったのでお爺さんは鳥スープを作り、お見舞いに来てくれた人たちに豚の丸焼きをおもてなした。
それでもお婆さんは亡くなり、葬式に来てくれた人たちにローストビーフを……。3匹の鳥、豚、牛は3匹とも亡くなった。
人の事を考えましょう。
自分の事だけ、自分の事しか考えていないからそうなってしまった、という話だ。
「そうか~ 大変だな~」
でもそんな事、俺には関係ないからな……、ネズミはスパイの様に伝えてあげていたのに……。最近、そんな人が増えた? いろんな事が便利になっている世の中。
スティーヴン・ホーキング博士は、「地球は1000年後に滅びる」と言った言葉を「100年後」と言い換えて亡くなった。
本当なのか分からないが、きっと彼はそんな事が言いたいのでは、と勝手に考えてみた。近い将来、運転手のいないタクシーに乗り、町から町へ空間を走り移動する時代が来るかもしれない。
楽しみのようで正直、怖い……。
2018年4月20日
三浦泰年