「本番前最後のテストマッチを終えても、メンバーは固まっていない」
指揮官の無策ぶりを断罪しつつ、実際のチームパフォーマンスを以下のように分析した。
「監督はなんら異なる手を打たなかった。選手個々は活動的でよくボールも動かすが、強力なディフェンス陣を相手にした場合、ファイナルサードではなんらアイデアが働かないのだ。そこかしこにスペースを与えていたし、指揮官が求めているコンパクトネスも実現できていなかった。中盤はつねに日本の強みだったはずだが、ボール回しもままならず、問題を抱えたままだ」
「監督はなんら異なる手を打たなかった。選手個々は活動的でよくボールも動かすが、強力なディフェンス陣を相手にした場合、ファイナルサードではなんらアイデアが働かないのだ。そこかしこにスペースを与えていたし、指揮官が求めているコンパクトネスも実現できていなかった。中盤はつねに日本の強みだったはずだが、ボール回しもままならず、問題を抱えたままだ」
今回は怪我の影響もあって選ばれなかった香川真司、岡崎慎司、そして久々に招集はされたものの好アピールには至らなかった本田圭佑。ファンの人気が高いこの熟練トリオについては、「経験豊富で、チームには必要な選手たちだ」と評価する。ただ、「ロシア行きの飛行機には乗るかもしれないが、ひとりもスタメンを張ることはないだろう」とし、「このチームにおいてスタメンを確保できている選手はほとんどいない」と言い切り、こう続けた。
「ハリルホジッチは絶え間なくチームに変化を加え、試験的な人員配置を続けてきた。その結果、ワールドカップ本番を前にした最後のテストマッチを終えても、メンバーは固まっていない。いったいベストな陣容とはどういうものなのか。監督自身が、もっとも強力なメンバーがどれなのかを分かっていないのだ。もう時間切れが近づいている」
同記者は結びに、8年前の南アフリカ・ワールドカップ時の顛末を引き合いに出した。直前のテストマッチで散々な出来だったチームを、当時の岡田武史監督が斬新な方向転換でV字回復させたように、今回もファンはその再現を期待しているだろうと──。
そして、「指揮官が話している通り、『なすべきことは山ほどある』」との一文で論説を締めた。
「ハリルホジッチは絶え間なくチームに変化を加え、試験的な人員配置を続けてきた。その結果、ワールドカップ本番を前にした最後のテストマッチを終えても、メンバーは固まっていない。いったいベストな陣容とはどういうものなのか。監督自身が、もっとも強力なメンバーがどれなのかを分かっていないのだ。もう時間切れが近づいている」
同記者は結びに、8年前の南アフリカ・ワールドカップ時の顛末を引き合いに出した。直前のテストマッチで散々な出来だったチームを、当時の岡田武史監督が斬新な方向転換でV字回復させたように、今回もファンはその再現を期待しているだろうと──。
そして、「指揮官が話している通り、『なすべきことは山ほどある』」との一文で論説を締めた。