ベスト8以降はすべて“ボーナス”という気楽さ。
Q5 最大の懸念は?
得点力の低さとFW2選手の規律面の問題
今年に入ってからの3試合(スペイン、アイルランド、ルクセンブルク)で得点がわずか1という成績が示すように、ポゼッションで主導権を握るスタイルにもかかわらず、得点力が低いのが最大の懸念材料だ。ロッシの復帰が間に合わず、マリオ・バロテッリ、カッサーノというレベルは高いがムラも大きい、ふたりのFWが頼りとなる。
このふたりは、規律の面でネガティブな実績がある。代表ではこれまで一度も“爆発”していないが、チームが困難な状況に陥った時、それが表出するリスクは常に存在している。
Q6 チームに求める結果は?
ベスト8
主将のブッフォンが記者会見で明言した通り、公に掲げられた目標はベスト8進出。ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、スペインという優勝候補には戦力的に及ばないという自覚がある。先を見るより、まずはイングランド、ウルグアイと同居するグループステージを勝ち上がることが先決だ。
Q7 最大のライバルは?
イングランド
ブラジル
スペイン
グループリーグでは、初戦となるイングランド戦の結果が、その先の歩みを大きく左右することになるだろう。ここで勝って勢いをつけるというのが、理想的な展開だ。
決勝トーナメントに勝ち上がれば、準々決勝でブラジル、スペインのどちらかと対戦する可能性が非常に高い。もし、その大きな壁を乗り越えることができれば、イタリアのワールドカップは大成功ということになる。そこから先はすべて“ボーナス”と言っていい。
Q8 ブレイクを期待したい若手は?
マルコ・ヴェッラッティ(MF)
マリオ・バロテッリ(FW)
ヴェッラッティは、モントリーボの離脱もあって、一躍レギュラー候補に躍り出た。ピルロと同タイプという見方が強いが、所属するパリ・サンジェルマンではインサイドハーフとしてプレーしており、ピルロとの共存は十分可能だろう。レギュラー定着を果たし、飛躍を果たしたい。
一方、24歳のバロテッリはキャリア的にももう若手とは言い切れないが、いまだその潜在能力を全面開花させているとは言えない。その意味でこの大会は、バロテッリが真のワールドクラスになれるか、あるいは未完の大器で終わるかを決する最後の分岐点となるかもしれない。
文:片野道郎
得点力の低さとFW2選手の規律面の問題
今年に入ってからの3試合(スペイン、アイルランド、ルクセンブルク)で得点がわずか1という成績が示すように、ポゼッションで主導権を握るスタイルにもかかわらず、得点力が低いのが最大の懸念材料だ。ロッシの復帰が間に合わず、マリオ・バロテッリ、カッサーノというレベルは高いがムラも大きい、ふたりのFWが頼りとなる。
このふたりは、規律の面でネガティブな実績がある。代表ではこれまで一度も“爆発”していないが、チームが困難な状況に陥った時、それが表出するリスクは常に存在している。
Q6 チームに求める結果は?
ベスト8
主将のブッフォンが記者会見で明言した通り、公に掲げられた目標はベスト8進出。ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、スペインという優勝候補には戦力的に及ばないという自覚がある。先を見るより、まずはイングランド、ウルグアイと同居するグループステージを勝ち上がることが先決だ。
Q7 最大のライバルは?
イングランド
ブラジル
スペイン
グループリーグでは、初戦となるイングランド戦の結果が、その先の歩みを大きく左右することになるだろう。ここで勝って勢いをつけるというのが、理想的な展開だ。
決勝トーナメントに勝ち上がれば、準々決勝でブラジル、スペインのどちらかと対戦する可能性が非常に高い。もし、その大きな壁を乗り越えることができれば、イタリアのワールドカップは大成功ということになる。そこから先はすべて“ボーナス”と言っていい。
Q8 ブレイクを期待したい若手は?
マルコ・ヴェッラッティ(MF)
マリオ・バロテッリ(FW)
ヴェッラッティは、モントリーボの離脱もあって、一躍レギュラー候補に躍り出た。ピルロと同タイプという見方が強いが、所属するパリ・サンジェルマンではインサイドハーフとしてプレーしており、ピルロとの共存は十分可能だろう。レギュラー定着を果たし、飛躍を果たしたい。
一方、24歳のバロテッリはキャリア的にももう若手とは言い切れないが、いまだその潜在能力を全面開花させているとは言えない。その意味でこの大会は、バロテッリが真のワールドクラスになれるか、あるいは未完の大器で終わるかを決する最後の分岐点となるかもしれない。
文:片野道郎