Q6　チームに求める結果は？
 
下方修正してベスト８
 
　協会は目標を下方修正してベスト８とした。ただ、それも簡単なミッションではないだろう。グループリーグを勝ち上がったとしても、２位通過なら決勝トーナメント１回戦でブラジルと当たる可能性が高い。
 
　スペインとチリの後塵を拝する早期敗退も十分に考えられるだけに、８強入りを果たせば上出来だ。逆に言えば、そこさえ乗り越えたら、あとはなにが起きても不思議はない。
 
Q7　最大のライバルは？
 
スペイン
ブラジル
 
　初戦で対戦する現世界王者のスペインが、グループBでの最大のライバルだ。前回大会の決勝の雪辱を果たす格好の機会であり、期するものは大きいはずだ。
 
　もっとも、一筋縄でいかないのがスペインだ。ピークを過ぎたと指摘する声もあるが、その意見に私は同意しかねる。単純な戦力比較では、スペインがオランダを大きく上回っている。
 
　グループBを勝ち抜けても２位通過の可能性が高く、そうなると前述のように、まず間違いなくグループAを首位で勝ち上がってくるブラジルと対戦する。２-１と逆転勝利を収めた前回大会の準々決勝を再現したいが。
 
Q8　ブレイクを期待したい若手は？
 
ステファン・デフライ（DF）
メンフィス・デパイ（FW）
 
　強化試合のパフォーマンスを見るかぎり、ステファン・デフライには期待がもてそうだ。フィジカルの強さがなく、懐疑的な目を向けられてきたが、代表戦を重ねるごとに自信をつけ、弱点は改善されている。フィードに優れたこのCBは、ファン・ハールのチームに不可欠な存在だ。
 
　メンフィス・デパイは十分な出場機会を得られたら、世界に驚きを与えられるだろう。ストリート仕込みの足技とパワフルなシュートを持つ次世代のエース候補だ。
 
文：クラース＝ヤン・ドロッパート
翻訳：井川洋一