【釜本邦茂】良くも悪くも国民性が見えた2連戦。ロシアW杯までの変貌に期待!

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年03月28日

5月の直前合宿に入って同じ釜の飯を食ったら……。

ベルギー遠征の最大の収穫は、中島の躍動だったと言えるだろう。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 今回のベルギー遠征2試合を振り返ると、中島の台頭というポジティブなニュースがあったとはいえ、チームとしてはまだまだ完成度の低さが拭えない印象だ。
 
 ただ、僕は日本人という国民の性質上、何かを作り上げるうえで、時間がかかってしまうのはしょうがないと思っている。ひとつのチームを作り上げるにしても、日本の場合は同じ釜の飯を1か月くらい一緒に食っていかないと、いいコンビネーション、いいチームプレーは生まれてこない。昔話だが、メキシコ五輪で銅メダルを取るまでを思い返してみても、やはりそうだったのだ。これは今も昔も変わらない日本のチームの特徴、あるいは本質の部分と言えそうだ。
 
 だから、集まって2、3日後に行なわれたマリ戦は散々な内容だったけど、それもある意味、必然だったのかもしれない。試合後はやれ「監督の指示が…」とか「ロングボールを蹴れと言われた」とか、そんな言い訳のような言葉をいろんな記事で目にしたけど、結局日本人は監督に「これをやれ」と言われると、素直にそればかりやってしまう。大事なのは同じピッチで戦う仲間がどこを見ているのか、何を感じているのかということなのに……。仲間同士のコミュニケーションが十分に図れていないのは明らかだった。
 
 ウクライナ戦では、その辺りの整理が多少なりともついたのか、ロングボール一辺倒になるようなことはなかったけど、まだまだ判断は甘い。今度は足もとに意識が行き過ぎて無理なパスを出しては、中盤でカットされる場面が散見された。ただ、合宿開始から1週間、マリ戦に比べたら、チームが同じ方向を向いて戦おうとしているのは感じたよ。
 
 まだまだチームの完成度が低いぶん、5月の直前合宿に入って2週間、3週間と同じ釜の飯を食って日数を重ねたら、どんな風にチームが変化していくのかが楽しみだ。香川や清武、酒井宏など怪我人の復帰も見込まれるし、多くの面で伸びしろを残しているだけに、本大会では興味深いチームに変わっているかもしれないね。

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