一方、自動降格圏との勝点差７を維持したマインツだが、この試合では防戦一方の戦いを強いられた。武藤嘉紀もそのひとりで、守備では奮闘したものの、シュートなしと、攻撃では見せ場を作れなかった。
 
　そんな武藤には、やはり厳しい評価が並んだ。『ビルト』は５点を付け、『キッカー』もチーム最低タイの５点。地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』も同じく５点を付け、「走り回ったものの、効果的ではなかった。得点のチャンスはなかった」と指摘した。
 
　ハンブルクのもうひとりの日本人、伊藤達哉はメンバー外に終わっている。
 
　同じく残留争いを強いられている最下位ケルンは、ホームでシュツットガルトに逆転負け。先発フル出場した大迫勇也は先制点をアシストしたものの、評価は低調だった。
 
『ビルト』は４点、『キッカー』は4.5点。地元紙『エクスプレス』も４点を付け、「彼の視野は素晴らしかった。先制点のアシストは完璧だった。後半はそれ以上、何も上手くいかなかった」と記している。
 
　シュツットガルトの浅野拓磨は、再びメンバー外となった。
 
　最後に２部リーグでは、第25節のデュッセルドルフ対ザンクト・パウリ戦で宇佐美貴史と原口元気が揃って先発。宇佐美は１ゴール１アシストの活躍で２-０の勝利に貢献し、首位浮上に貢献した。
 
『ビルト』は宇佐美に単独最高点となる１点を与え、『キッカー』もチーム最高タイの２点。地元紙『ライニッシェ・ポスト』の採点は２点で、「右SBのシャウエルテと分かり合っていた。どちらもボールを前に運び、守備にも加わった。74分に価値ある２点目を決めた」と評価した。
 
　原口は21節ザントハウゼン戦でのバッティングによる脳震盪で負傷退場して以来、４試合ぶりに復帰を果たし、61分に途中交代となった。
 
『ビルト』は及第点の３点を付けたものの、『キッカー』の採点は４点。地元紙『ライニッシェ・ポスト』は３点を付け、「プレーする喜びを見せた。スピードとボール扱いの上手さが目立った」と好意的に記している。