ワールドカップでの活躍がミランでの立場を一変させる!?
「まずは守備ありき」というセリエAのスタイルは、他の国から来た選手にとってはかなり特殊なようで、加入1年目の外国人選手が苦労するケースは非常に多い。活躍できずにメディアから叩かれ、ファンからはブーイングを浴びるという、まさに現在の本田が置かれている境遇自体も、さほど珍しくはない。
その意味では、来シーズンの巻き返しが期待されるが、チーム内での評価では完全にターラブトに先を越され、カカも現時点で残留が濃厚ということで、ポジションを得るのは簡単ではない。さらにステファン・エル・シャーラウィも復調すれば、来シーズン以降、本田はますます厳しい状況に直面することになるだろう。
この状況を打開するための足がかりとして、まずブラジル・ワールドカップで良いプレーヤーであることを、改めて証明しなければならない。
ミランでは主にサイドで攻守両面をこなしていたが、ここで得た経験や守備への意識を日本代表で活かせられれば、センターラインの守備強化をチームにもたらすことができるだろう。一方、攻撃では、ミランと違って常に動き続ける周囲の選手を活かし、パスとスペースを使った動きで得点へと絡むという、本来のトップ下としてのプレーを披露する――。
こうして、進化した本田の姿をワールドカップという大舞台で示すことにより、「本田圭佑の正しい使い方」を、ミランに間接的にアピールしたいところだ。
文:神尾光臣
その意味では、来シーズンの巻き返しが期待されるが、チーム内での評価では完全にターラブトに先を越され、カカも現時点で残留が濃厚ということで、ポジションを得るのは簡単ではない。さらにステファン・エル・シャーラウィも復調すれば、来シーズン以降、本田はますます厳しい状況に直面することになるだろう。
この状況を打開するための足がかりとして、まずブラジル・ワールドカップで良いプレーヤーであることを、改めて証明しなければならない。
ミランでは主にサイドで攻守両面をこなしていたが、ここで得た経験や守備への意識を日本代表で活かせられれば、センターラインの守備強化をチームにもたらすことができるだろう。一方、攻撃では、ミランと違って常に動き続ける周囲の選手を活かし、パスとスペースを使った動きで得点へと絡むという、本来のトップ下としてのプレーを披露する――。
こうして、進化した本田の姿をワールドカップという大舞台で示すことにより、「本田圭佑の正しい使い方」を、ミランに間接的にアピールしたいところだ。
文:神尾光臣