【本田密着】ワールドカップでアピールしたい「本田圭佑の正しい使い方」

カテゴリ:ワールド

神尾光臣

2014年05月26日

ワールドカップでの活躍がミランでの立場を一変させる!?

ワールドカップで弾みをつけて、2年目のシーズンへ――。不安や困難は多いが、同じだけ期待も高まる。 (C) SOCCER DIGEST

画像を見る

「まずは守備ありき」というセリエAのスタイルは、他の国から来た選手にとってはかなり特殊なようで、加入1年目の外国人選手が苦労するケースは非常に多い。活躍できずにメディアから叩かれ、ファンからはブーイングを浴びるという、まさに現在の本田が置かれている境遇自体も、さほど珍しくはない。
 
 その意味では、来シーズンの巻き返しが期待されるが、チーム内での評価では完全にターラブトに先を越され、カカも現時点で残留が濃厚ということで、ポジションを得るのは簡単ではない。さらにステファン・エル・シャーラウィも復調すれば、来シーズン以降、本田はますます厳しい状況に直面することになるだろう。
 
 この状況を打開するための足がかりとして、まずブラジル・ワールドカップで良いプレーヤーであることを、改めて証明しなければならない。
 
 ミランでは主にサイドで攻守両面をこなしていたが、ここで得た経験や守備への意識を日本代表で活かせられれば、センターラインの守備強化をチームにもたらすことができるだろう。一方、攻撃では、ミランと違って常に動き続ける周囲の選手を活かし、パスとスペースを使った動きで得点へと絡むという、本来のトップ下としてのプレーを披露する――。
 
 こうして、進化した本田の姿をワールドカップという大舞台で示すことにより、「本田圭佑の正しい使い方」を、ミランに間接的にアピールしたいところだ。
 
文:神尾光臣
【関連記事】
【本田密着】システムの変更がさらなる危機を呼び込んだ
【本田密着】危機であり、チャンスであり……本田の初ミラノダービー
【本田密着】戦列復帰が待ち望まれる理由
【本田密着】日本人に“因縁の地”で挙げた初ゴールが語るもの
【本田密着】変わる風向き。あとは「ゴール」という結果を

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ